女性を中心に、便秘で悩む人は多いようです。
写真は、こちらからお借りしました。
一般に、便秘には食物繊維(しょくもつせんい)が良いといわれ、世の中には、医者の出す便秘薬のほか、食物繊維がその主成分となっている青汁等のドリンクや、サプリメントなども市販されています。
が、便秘になったら、イコール食物繊維をとれば良いという、安易な考えはある意味危険です。
何故なら、便秘にはいくつか種類があり、あなたの便秘がそのうちのどれに属するのかによって、食物繊維が薬にもなれば毒にもなるからです。
さて、便秘は、以下の3つのタイプに分けることができます。
ひとつめは、「習慣性便秘」です。
これは、便意を催(もよお)してもトイレに行かない習慣が、クセになってしまったものです。
催したときに我慢することを繰り返しているうちに、本当に出なくなってしまった症状です。
ふたつめは、「弛緩性(しかんせい)便秘」です。
これは、踏ん張る力が足りないことで起こる症状です。
みっつめは、「痙攣性(けいれんせい)便秘」です。
これは、ストレスによって起こるものです。
ストレスがその一因となり、大腸が過敏(かびん)になって、痙攣を起こすことによって起こる症状です。
大腸の痙攣によって、便がスムーズに腸内を下りられず、出るのはウサギのフンのようなものばかりになります。
もしも、あなたの便秘がこの痙攣性便秘の場合に、食物繊維をとるとどうなるでしょうか?
”ただでさえ、ちょっとした刺激にも腸が敏感になっているところへ、消化の悪い繊維が入ってくるわけです。
刺激が強すぎて、かえって悪化してしまいます”。
こんな症状のときには、とにかく消化のよい献立にするのが一番です。
たとえば、半熟タマゴ、湯豆腐、柔らかく蒸したカボチャなどが良いようです。