子供の頃、玄関で靴を外に向ける、いわゆる「出船(でふね)」の形にそろえておくように躾(しつ)けられた人は多いのではないでしょうか。
そして当時、その意味のなさに一抹の不条理(ふじょうり)を感じた人も多いのではないでしょうか?
しかしながら、この「出船(でふね)」にはきわめて合理的で、しかも命がけの理由があったのです!
玄関先で靴をそろえるのは何故?
命にかかわる理由があった!
玄関先に靴を外に向けてそろえておく作法は、武士の間で広まったお茶の世界から生まれました。
戦乱(せんらん)の世を生きる武士にとって、茶室での精神統一(せいしんとういつ)はつかの間のオアシスでした。
しかし、敵はいつ襲ってくるか分かりません。
いざというときのために、刀を身のそばに置くことはもちろん、履物(はきもの)もすぐに飛び出せるようにおかなければなりません。
そうして生まれたのが、玄関につま先を向けておく、この「出船(でふね)」の形でした。
「出船形」は、常に戦いを意識した、武士道精神(ぶしどうせいしん)を象徴(しょうちょう)した靴の置き方なのです。
まとめ
玄関先に靴を外に向けてそろえておく作法は、武士の間で広まったお茶の世界から生まれました。
戦乱(せんらん)の世を生きる武士にとって、茶室(ちゃしつ)はつかの間のオアシスでした。
その際、敵にいつ襲われてもすぐに飛び出せるように、履物(はきもの)を玄関先に向けてそろえておいたのです。
おわりに
今日は、玄関の靴をそろえる意味について書いてみましたが、いかがでしたか?
もともと、命にかかわる理由があったというのは驚きですね!おお!(゚o゚)
靴といえば、童謡(どうよう)「赤い靴」の女の子は、歌詞の中で、
「異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった」
となっていますが、実際には、異人さんについて行かなかったようです。
詳しくは、以下の記事をお読みください。