
「ねこふんじゃった」という練習曲があります。
大変ユーモラスな曲で、子供のときに、学校で誰でも一度は弾いてみたことがあるのではないでしょうか。
しかしながら、驚くことに、この曲のタイトルが、国によってまったく異なるということをご存じですか?
「ねこふんじゃった」の作曲者は誰?|アントン・ルビンシュタインという説が有力
日本では、昭和の初め頃から、ピアノの練習曲のひとつとして親しまれている「ねこふんじゃった」。
そもそも、この曲は一体誰が作曲したものなのでしょうか?
実は、この曲の作曲者が誰なのかは、よく分かっていません。
しかしながら、19世紀ロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者であるアントン・ルビンシュタイン(Анто́н Григо́рьевич Рубинште́йн、1829年 – 1894年)ではないかという説が有力となっています。
「ねこふんじゃった」の曲名は国によって様々|まさに猫の目!
さて、この曲は、世界各国で演奏(えんそう)されていますが、そのタイトルは国によって様々(さまざま)です。
日本と同じ猫が登場するのはフィンランドの「ねこのポルカ」、ブルガリアの「ねこのマーチ」、ルーマニアの「黒ねこのダンス」などで、ロシアでは「犬のワルツ」となり、ドイツやベルギーでは、なんと、「蚤(ノミ)のワルツ」になってしまうといった具合です。
まさに、猫の目のようにくるくると変わる曲名です。
さらに、デンマークでは「王女の足」、スペインでは「チョコレート」、フランスでは「カツレツ」となり、もはや動物を離れてお菓子や食べ物になったりと、想像を超えた曲名になっています。
| ねこふんじゃった(日本) |
| ねこのマーチ(ブルガリア) |
| 猫の踊り(韓国) |
| 子猫之舞(台湾) |
| 黒ねこのダンス(ルーマニア) |
| ねこのポルカ(フィンランド) |
| 豚のワルツ(スウェーデン) |
| 犬のワルツ(ロシア) |
| 犬のポルカ(チリ) |
| 蚤(ノミ)のワルツ(ドイツ、ベルギー) |
| ノミのマーチ(オランダ、ルクセンブルク) |
| アヒルの子たち(キューバ) |
| 三羽の子アヒル(キューバ) |
| ロバのマーチ(ハンガリー) |
| お猿さん(メキシコ) |
| 公爵夫人(デンマーク) |
| 三女の足(デンマーク) |
| 道化師ポルカ(アルゼンチン) |
| 追い出しポルカ(マジョルカ島) |
| 黒のメロディー(ユーゴスラビア) |
| 泥棒行進曲(中国) |
| サーカスソング(イギリス、アメリカ、カナダ) |
| カツレツ(フランス) |
| チョコレート(スペイン) |
いかがでしょう?
こうして見てみると、ものすごい変わりようだということが分かりますよね!
同じ1つの曲につけられた、まさにバラエティーに富んだ曲名群!
こんな曲は、きっと他には存在しないことでしょう。