ニシンの卵を「ニシンコ」ではなく「カズノコ」というのは何故? – 「カズノコ」の語源

カズノコ

タラの子はタラコなのに、ニシンの子はニシンコといわずに「カズノコ」といいます。
これは一体、何故なのでしょうか?

ニシンの卵を「カズノコ」というのは何故?

カズコノ_01

「ニシン」という魚の名前は、お腹に抱える卵が多いところに由来するといわれます。
つまり、たくさんの卵を抱えてお腹が膨(ふく)らんでいる様子が、まるで「妊娠(にんしん)」しているようだというわけです。

そして、このニシンの卵が「カズノコ」です。
カズノコは、「数の子」に通じ、子孫繁栄(しそんはんえい)を願う縁起(えんぎ)のよい食べ物として、正月のおせち料理に欠かせないものとなっています。

さて、それでは何故、このニシンの子が「カズノコ」になったのでしょうか?

ニシンは回遊魚(かいゆうぎょ)です。
そのため、シシンは日本各地で捕獲(ほかく)され、地方によってさまざまな呼ばれ方をしてきました。
その中で、最も多かった呼び名が「カドイワシ」です。
そして、この「カドイワシ」の子の呼び名である「カドノコ」が変化して「カズノコ」となったのです。

おわりに

「おい! オレの体に触れるなよ!」「何だよ、お前も触れてるじゃないか!」
“Hey! Don’t touch my body!” “What? You’re touching me, too!”

ニシン

今日は、ニシンの卵を「ニシンコ」ではなく「カズノコ」というのは何故か、という話を書いてみましたが、いかがでしたか?
カズノコという呼び名は、地方で呼ばれていた「カドノコ」が変化したものだったのですね。

ちなみに、ニシンは海藻(かいそう)の昆布に卵を生みつけます。
これが、「子持ち昆布」です。
面白いですね。

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