墓参りの際、墓石に水をかけますが、これは何故なのでしょうか?
墓参りの際に水をかけるのは、墓石の汚れを洗い流す、または清める、といった意味合いもありますが、実はこの行為は、もともと仏教の教えから来ています。
仏教では、人は死後、6つの世界を輪廻(りんね)すると考えられています。
その6つの世界とは、地獄界、餓鬼界(がきかい)、畜生界(ちくしょうかい)、修羅界(しゅらかい)、人間界、天上界を指します。
そして、このうち餓鬼界に落ちると、絶えず飢えと渇(かわ)きに苦しむことになります。
そのため、
「ご先祖様が、飢えと渇きに苦しみませんように」
と、墓石にたっぷり水をかけるようになったのだといいます。