えっ? 「ずぼん!」と足が入るから「ズボン」になった!? – ズボンの語源

ズボン

最近の若者は、「パンツ」と呼びますが、中年以上の方には「ズボン」の方がしっくり来るのではないでしょうか?
この「ズボン」ですが、「ずぼん!」と足が入るからこの名前になったという説があります。
ということで、今日はズボンの語源について書いてみたいと思います。

ズボンの語源は、アラビア語の「ジュッバ」から

ズボンの語源は、フランス語の「ジュポン(jupon)」に由来します。
ジュポンというのは、女性がスカートの内側に履(は)くペチコートのことです。
この語源をさらに遡(さかのぼ)ると、アラビア語の「ジュッバ(djubba)」にたどり着きます。
ジュッパというのは、男性が身にまとう「ゆったりした服」のことです。

そして、これがポルトガル経由で日本に伝わったものが「襦袢(じゅばん」です。

「ずぼん!」と足が入るから「ズボン」になった!?

さて、明治時代の歌人(かじん)で、国文学者でもある落合直文(おちあいなおふみ)が、ズボンの語源について、幕末(ばくまつ)の頃に幕臣(ばくしん)の大久保誠知(おおくぼまさとも)という人物が「ずぼん!」と足が入ることから「ズボン」と命名されたという説を紹介しています。

「ずぼん、洋袴、幕末の頃、幕臣大久保誠知(まさとも)といふ人これを穿(は)けば、ずぼんと言い初めたる語なりといふ」

このズボンは、幕末から明治時代にかけて急速に普及しました。
漢字も「洋袴」「段袋」「細袴」「股袴」「下袴」「下服」「袴服」「穿袴」「服筒」など、さまざまな表記がされました。

おわりに

ズボンの語源- 4コマ漫画

今日は、「ズボン」の語源について書いてみましたが、いかがでしたか?
結局のところ、幕臣の大久保誠知のいったとされるずぼん云々(うんぬん)説は、ズボンという語が成立した後に作られた洒落(しゃれ)のようです。【><】

しかし、ズボンと襦袢(じゅばん)が同語源というのは驚きでしたね。おお!(゚o゚)

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