日本人は高い音が好き?-日本の伝統的な音楽は、概して高い律を含む

バイオリンを弾く女性

音の好みは、その国の伝統的な音楽、とくに声楽(せいがく)を聴いてみれば分かります。

例えば、平原のアメリカ・インディアンのように、かん高い音を張り上げて歌を歌う文化圏と、逆に、アマゾン流域のように控えめに低い静かな調子で歌う文化圏があります。

また、ピグミーやアルプス地方の人々のように、裏声やヨーデルのような声を好んで使う民族と、逆に低いドスのきいた地声で歌う民族もいます。

わが国の伝統的な音楽は?

さて、我が祖国日本はといいますと、音の絶対的な高さについていえば、日本の伝統的な音楽は、概して高い律を含んでいます。

奈良時代に大陸から輸入された雅楽(ががく)は、当初は高音域の大合奏でしたが、低音域を受け持つ楽器である大篳篥(おおひちりき)、竿(う)、箜篌(くご)などは淘汰されてしまい、残ったのはかん高い音を出す竜笛(りゅうてき)、笙(しょう)、筝(そう)などです。

そして、日本の伝統的な声楽も高い声を好みます。
民謡をはじめとして、長唄(ながうた)、筝歌(そうか)、浄瑠璃(じょうるり)の各ジャンル、常磐津(ときわず)、新内(しんない)などは極端に高い声を張り上げます。

ということで、我々日本人は、伝統的に高い音が好きなようです。 😛 

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