カーナビは、もともと軍用に開発されたものだった?

カーナビ

車の現在位置や、目的地までのルートを示してくれる便利なカーナビ。
これさえあれば、土地鑑(とちかん)のない場所でも、安心して車を走らせることができます。
このカーナビは、もともと軍用に開発されたものでした。

カーナビは、もともと軍用に開発されたものだった

このカーナビで、車の現在位置が分かるのは、GPS(Global Positioning Sysytem)のおかげです。
GPSというのは、もともとアメリカ軍が自軍の位置を知るために開発したシステムでした。
が、大韓航空機撃墜事件の発生後、民間機の安全な航行のために、非軍事的な用途でも使えるように開放されました。

GPSは、約30個あるGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの電波を受けて、受信時間のずれから各GPS衛星までの距離を計測し、三角測量の仕組みを利用して現在位置を割り出すという仕組みになっています。

そして、割り出された現在位置は、液晶モニターの地図上に表示されます。
この地図は、カーナビ本体に内蔵されたメモリーに記録されているため、古い地図情報が記録されていると、表示に不都合が生じることもあります。

車が電波の届かない場所に入ったらどうなる?

が、ここでひとつ疑問がわきます。
カーナビ搭載車が、トンネル内など、GPS衛星からの電波の届かない場所に入ってしまったらどうなるのでしょうか?
携帯電話でいえば、”圏外”ですね。

この問題を解決するのが、カーナビの高級機モデルに搭載(とうさい)された、加速度センサーやジャイロセンサーです。
これらの装置が搭載されたモデルは、カーナビ自体が移動距離や進行方向を計算できるので、このような電波の届かない場所に入った場合に威力(いりょく)を発揮します。

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