板チョコを買うと、「溝」が入っています。
この「溝」は、何のために存在するのでしょうか?
パキッ!と割りやすくするため?
確かにそのような効用もありますが、もともとこの溝は、食べる人のことを考えて入れられたものではありませんでした。
チョコレートの「溝」は何故存在する?
生産効率を上げるためだった!
実はこの溝は、チョコレートの製造工場(せいぞうこうじょう)において、生産効率(せいさんこうりつ)を上げるために入れられたものだったのです。
板チョコは、液体状のチョコレートを、金型(かながた)に流し込んで、冷やして固めます。
その際、平らな金型では中心部に熱が伝わりにくく、また固めるにも時間がかかってしまい、生産効率があまりよくありません。
そこで、チョコレートが型に接する面積を増やすために、凸凹(でこぼこ)の溝を入れたのです。
この工夫(くふう)によって、チョコレートは早く固まり、仕上がりのムダも抑えられるようになったのです。
つまり、板チョコの溝は、食べる人への厚情ではなく、工場での生産性向上のために入れられたものだったのですね。【><】