斉藤、斎藤、齋藤と、いろいろなサイトウが存在するのは何故? – 役人の書き間違えだった!

斉藤、斎藤、齋藤、齊藤

サイトウという苗字には、複数の漢字が割り当てられています。
これは一体、何故なのでしょうか?

いろいろなサイトウが存在するのは何故?

いろいろなサイトウは、役人の”書き間違い”から生まれた。

サイトウという苗字には、斉藤、斎藤、齋藤、齊藤と、微妙に違う漢字が用いられています。
実はこれらのサイトウは、もともとはすべて同じ「斎藤」でした。
が、明治時代に苗字(みょうじ)を役所に申請(しんせい)する際、役所の人が”書き間違い”をして生まれたといいます。

「斉藤」は単純な書き間違い、「齋藤」は旧字体、「齊藤」は旧字体の書き間違いだったといわれています。

斎藤姓のルーツは?

ルーツ

斎藤姓のルーツは、「斎宮寮(さいくうりょう」。

斎藤姓のルーツは、「斎宮寮(さいくうりょう)」です。
斎宮寮(さいくうりょう)というのは、伊勢神宮(いせじんぐう)に奉仕(ほうし)していた未婚の皇女斎宮(伊勢斎王)一般の世話を職掌(しょくしょう)としていた人です。

また、「斎藤」同様、「伊藤」、「加藤」、「佐藤」など、「○藤」といった2番目に藤がつく苗字(みょうじ)が複数存在しますが、これは藤原氏の一族であることを示しています。

それぞれの由来は、以下の通りです。

・伊藤…伊勢守(いせのかみ)などの役職に就いた藤原氏
・加藤…加賀(かが)の藤原氏
・佐藤…左衛門府(さえもんふ)の役人となった藤原氏
・近藤…近江(おうみ)の藤原氏
・工藤…木工寮(もくりょう)の官僚となった藤原氏
・武藤…武者所(むしゃどころ)に仕えた藤原氏

おわりに

「我こそは、由緒(ゆいしょ)正しく伝えられてきた斎藤家の、正統派(せいとうは)猫であーる」エヘン!
威張る猫

今日は、斉藤、斎藤、齋藤と、いろいろなサイトウが存在するのは何故かという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
役人の”書き間違い”だったというのは驚きですね。おお!(゚o゚)

ちなみに、キクチさんには菊池、菊地と2種類ありますが、ルーツは同じです。
また、アベさんは漢字が入ってくる前からある名前で、後から漢字を当てたため、阿部、阿倍、安部、安倍などのさまざまな苗字(みょうじ)が生まれたというわけです。
名前というのは、案外(あんがい)当て字が多いのです。

そうそう。名前といえば、北アルプスにある標高2924メートルの「野口五郎岳(のぐちごろうだけ)」。
この名前の由来は、やはりあの歌手に由来しているのでしょうか?
答えは、以下の記事をお読みください。

北アルプスの、いわゆる”裏銀座コース”にある標高2924メートルの「野口五郎岳(のぐちごろうだけ)」。この名前の由来は、やはりあの歌手に由来しているのでしょうか?実は、野口五郎の名前の方が、この山から取られていました。「野口五郎岳」という名前は、大町市(おおまちし)西部の「野口」という集落からよく見え、山全体、またはその目立つ部分が、岩石でごろごろしているところから、「ごろお」「ごーろ」の当て字で「五郎」になったといわれます。
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