ビール瓶が茶色い理由とは?遮光性と品質の維持を兼ね備えた絶妙な色合い

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ビール瓶

「茶色の小瓶」という曲があるのをご存じですか?
小学校の教科書にも載っている曲なので、ご存じの方も多いのではないかと思います。
しかし、もともとは1869年に発表された古いアメリカの曲で、なんと、アル中の夫婦の様子を明るく陽気に歌った曲だったそうです!

さて、ビールは茶色の瓶に入っていますが、一体どのような理由で茶色になっているのでしょうか?
一言でいえば、茶色はビールを入れるのに理想的な色だからです。
この記事では、ビール瓶が茶色い理由と、ビールを購入してから実際に開けて飲むまでの間に起こる劣化を最小限に食い止める方法を詳しくお伝えします。

ビール瓶が茶色い理由は?

実は、ビールはとても繊細な酒だということをご存じでしょうか?
長時間光にさらされると、ホップが化学反応を起こして悪臭(スカンキーといいます)を放ち、風味が落ちてしまいます。

ビール瓶のほとんどが茶色なのは、茶色が光の遮断性(遮光性)に優れ、またおいしさや品質を保持するのに理想的な色だからです。

光の遮断なら”黒”の方が良いのでは?

このように書くと、”遮光性”を云々するなら、黒の方が優れているのではないか?”と反論される方がいらっしゃるかと思います。

確かにその通りです。
しかし、ビールのおししさを保つという点では、黒よりも茶色の方が優れているとされます。

周知のとおり、光にはさまさまな波長があります。
その中には、光酸化を起こしやすい波長も存在します。
茶という色は、その波長を最もカットする色であり、その遮断率は黒よりも高いのです。

ビールの劣化を防ぐ方法は? – 保管時のポイント

ビールの好きな猫:「ビールは、買って楽しみ、飾って楽しみ、飲んで楽しむものニャン」
ビールの 好きな 猫
写真はこちらからお借りしました。

ビールを保管する場合、知っておきたいことがあります。
それは、ビールは12度前後で保管するのが良いということです

ビールは、25~30度を堺に急速に劣化(れっか)していきます。
ビールの劣化は、麦芽(ばくが)に含まれる酵素の一部が酸化していくことで起こります。
凍るほどの低温下においても、劣化は進んでいきます。

ビールをおいしく保存するためには、瓶の遮光性だけでは不十分で、保存時の温度管理も重要なポイントとなってくるのです。

まとめ:おいしいビールを飲むために

まとめ猫

これまで述べてきたことをまとめると、以下のようになります。

・ビール瓶が茶色い理由は、ビールのおいしさや品質を保持するのに最も適した色だから

・ビールのおいしさは、ビールだけでは守れない。保管する際は12度前後に保つことが重要

おわりに

今日は、ビール瓶はそもそも何故茶色いのかという話を書いてみましたが、いかがでしたか?

そうそう。ビールといえば、ラガービールとドラフトビールというのがありますね。
これは一体、どこが違うのでしょうか?
答えは、以下の記事をお読みください。

ビールには、ラガービールとドラフトビールの2種類があります。普通のビールをラガービール、生ビールをドラフトビールと思っている方も多いようですが、本当は、どういった違いがあるのでしょうか?もともと、ラガーとは「貯蔵する」という意味です。ビールは、一次発酵(はっこう)させたあと、熟成期間をおいて二次発酵させます。ビールの糖分をアルコールに変えて、炭酸ガスを十分に含ませるためです。この二次発酵をしていればラガーになるので、これを熱処理しようが生であろうが、ラガービールに変わりはありません。
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