
統計データを見ると、女性のほうが男性よりも7年近く長生きになっていますが、これは何故なのでしょうか?
その理由は、男女のホルモンに違いによるものという説が有力です。
この記事では、女性のほうが男性よりも長生きする理由をグラフを使ってわかりやすく解説します。
女性のほうが男性よりも7年長生きするのは何故?
えっ、世界的に見ても女性の方が長生きだった!?
まずは、以下のグラフをご覧ください。
日本人の平均寿命は、女性のほうが長く、男性に比べて7年近い差があります。

写真はこちらからお借りしました。
それでは、日本以外の国ではどうなっているのでしょうか?
調べてみると、これが興味深いことに、どこの国においても、女性のほうが長生きなのです。
しかも、先進国ほど、その差が大きくなっています。

写真はこちらからお借りしました。
それでは、この男女の寿命の差は、一体どこから来ているのでしょうか?
寿命の差は、女性ホルモンと男性ホルモンの違い?
男性よりも女性の方が寿命が長い理由には諸説ありますが、一番有力なのは、女性ホルモンと男性ホルモンの違いがこの差を生んでいるという説です。
昔、アメリカの精神病院では、治療の目的で去勢(きょせい)が行なわれていましたが、同じ施設で”去勢されていない患者の平均寿命が55.7歳だったのに対して、去勢された患者のほうは69.3歳と、15年近くも寿命が延びた”といいます。
去勢することによって寿命が延びることは、動物実験でも確認されています。
一方、女性の方は、卵巣(らんそう)を取り除いてしまうと、男性とは逆に、寿命が短くなってしまうともいわれます。
これらのことから、性ホルモンと寿命の間に、何らかの関係があることは確かなようです。
女性の方が長生きをする他の説は?
女性の方が男性よりも長生きをするのはなぜかという他の説には、
ストレス説
タバコ説
女性のほうがいつまでも若くありたいという精神力が強いためという説
女性は生理によって古い血液が体外へ排出され、その分新しい血液がつくられて入れ替わっていくためという説
などがあります。
しかし実際のところ、女性のほうが男性よりも長生きする本当の理由は、まだよく分かっていないようです。