フォーマルな印象でありながら、なおかつ軽快な雰囲気をもあわせ持つジャケット「ブレザー」。
この「ブレザー」という言葉は、一体どこから来ているのでしょうか?
この語源には諸説ありますが、ボート競技由来説、軍艦「ブレイザー号」由来説の2つが有力です。
この記事では、これらをわかりやすく解説します。
「ブレザー」の語源は?
1. ボート競技由来説
最も知られているのは、ボート競技で生まれたという説です。
1925年頃、イギリスのケンブリッジ大学のボートチーム「レディ・マーガレット・ボートクラブ」は、ライバルであるオックスフォード大学との対抗試合の際、鮮やかな「真紅(明るい赤)」のフランネル生地のジャケットを着用して臨(のぞ)みました。
そして、その色鮮やかないで立ちに、観客が、
「オー、ブレザー!(なんと燃えるようだ!)」
と叫んだのがそのルーツだといいます。
現在でも、派手な色のスポーツ用ジャケットを「ブレザー」と呼ぶのは、このボート部のユニフォームが起源とされています。
2. 軍艦「ブレイザー号」由来説
また、1837年にイギリス海軍のフリゲート艦「ブレイザー号(HMS Blazer)」に女王陛下が乗船するということがありました。
その際、船長が、乗組員が着る揃いの服を急遽(きゅうきょ)作らせたことに由来するという説もあります。
当時、水兵の制服はまだ統一されていませんでしたが、船長は乗組員に真鍮(しんちゅう)のボタンがついた紺色のダブルブレストのジャケットを着せました。これが女王に大変気に入られ、他の船でも流行し、艦の名前をとって「ブレザー」と呼ばれるようになったと言われています。
まとめ:現在の「ブレザー」には2つの流れが混合!?

興味深いことに、現在の「ブレザー」という言葉には、この2つの流れが混ざり合っています。
- シングルボタンでスポーティーなもの = ケンブリッジ大学の「燃える赤(Blaze)」がルーツ
- 紺色でメタルボタンのダブルのもの = 海軍の「ブレザー号」がルーツ
どちらにも共通しているのは、もともとは**「特定のグループの団結を示すためのユニフォーム(制服)」**として誕生したという点です。
おわりに
今回は、ブラザーの語源を2つご紹介しましたが、いかがでしたか?
ちなみに、日本では、1960年代に「アイビールック」が大流行し、ブレザー姿の若者たちが街にあふれました。
そして今では、ブレザーは、年齢や性別を問わずに広く愛用されています。
そうそう。ブレザーといえば、「ズボン」という言葉は一体どこから来ているのでしょうか?
これに関しては、「ずぼん!」と足が入るから「ズボン」になったという興味深い説があります。
詳しくは、以下の記事をお読みください。
