「マヌケ」とカタカナで書くことも多い、ドジ、おっちょこちょい、天然を意味する「間抜け」という言葉。この言葉は、一体どこから来ているのでしょうか?
意外なことに、この語源は歌舞伎の「間」に由来していました。
この記事では、「間抜け」の語源をわかりやすく解説します。
「間抜け」の語源は、「間が抜ける」から
「間抜け(まぬけ)」の語源は、「間(ま)が抜ける」から来ています。
この場合の「間」というのは、単なる空間や時間ではなく、邦楽・舞踊・芝居などでいうリズムや拍子、タイミングを意味しています。
演奏や演技では、この「間」が非常に重要で、それが抜けると調子が狂い、全体の流れがおかしくなります。
そこから、
- 「間が抜ける」=肝心なところが欠けている
- タイミングが悪い
- 抜かりがある
- ぼんやりしている
という意味に転じました。さらに、そのような人を指して「間抜け」と呼ぶようになったとされます。
たとえば、芝居で役者のセリフの間がずれたり、音楽で拍子が外れたりすると、観客は「なんだか締まらない」と感じます。その感覚が、人の言動に対しても使われるようになったわけです。
ちなみに、現代の「間がいい」「間が悪い」という表現も、同じ「間」の感覚から来ています。日本語の「間」は単なる時間の長さではなく、「場の空気や流れに合った絶妙なタイミング」という文化的な意味を強く持っています。そう考えると、「間抜け」は「知能が低い」というより、もともとは「タイミングや勘どころがずれている人」というニュアンスに近かったことがわかります。
まとめ:「間抜け」の”間”は、歌舞伎の間

「間抜け」の”間(ま)”は、歌舞伎の間のことです。
間を取るべきところで間を取り忘れる、つまり、間が抜けることを、「間抜け」と呼びました。
そこから転じて、考えや行動に抜かりがある意となり、さらに、愚鈍な人を罵(ののし)る言葉となったのです。





