「贅沢」の語源・由来を解説!なぜ「ぜいたく」と読むのか?実は日本で作られた和製漢語だった

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贅沢

「贅沢」という言葉があります。
読み方は、「ぜいたく」です。
この言葉の意味を一言で書けば、「身のほどを知らない必要以上の奢(おご)り」となります。
使い方は、「贅沢を尽くす」「贅沢な暮らし」「布地を贅沢に使った服」といったように使います。
この記事では、「贅沢」の語源と、言い換え可能な類語をわかりやすく解説します。

「贅沢」の語源は?

贅沢の「贅」は、お金に代わって使用する宝貝(たからがい)に、「余分」「有り余る」の意味をもつ「敖(ゴウ)」を合わせてつくられた会意形成文字(かいいけいせいもじ)です。
贅沢の「沢」は、たたえた水を表わし、「つや」や「うるおい」を意味します。

これらの意味から、「贅沢」は近代より、「必要な程度をこえて物事に金銭や物などを使う」という意味で使われるようになりました。

「贅沢」は和製漢語?

贅沢な猫

写真はこちらからお借りしました。

なお、この「贅沢」という語は、日本で作られた和製漢語で、中国にはこのような熟語はありせん。
また、「贅」の発音ですが、漢音で「セイ」、呉音では「セ」となります。
「ゼイ」と読むのは、日本の慣用音です。

「贅沢」の類語は?

以下に、「贅沢」と言い換え可能な言葉を、ニュアンス別にご紹介します。

豪華さを表す言葉
豪華(ごうか) – 華やかで立派なさま
華美(かび) – 華やかで美しいこと
絢爛(けんらん) – きらびやかで美しいさま
豪奢(ごうしゃ) – おごりぜいたくなこと

無駄遣いのニュアンス
浪費(ろうひ) – むだづかい
散財(さんざい) – お金を使い散らすこと
奢侈(しゃし) – 分が過ぎたぜいたく
放蕩(ほうとう) – 金銭を無駄に使うこと ※「放蕩の限りを尽くす」は、快楽にふけり金銭・勢力をすべて出し尽くす意。

ポジティブな表現
リッチ – 豊かで贅沢な
ラグジュアリー – 高級で贅沢な
優雅(ゆうが) – 上品で美しいさま
ゴージャス – 豪華で華やか

やや否定的な表現
贅沢三昧(ぜいたくざんまい) – 思う存分ぜいたくすること
驕奢(きょうしゃ) – おごりたかぶってぜいたくすること

カジュアルな表現
リッチな – 贅沢な、豊かな
セレブな – 高級で贅沢な ※英語のセレブは本来「有名人」の意。「金持ち」という意味はない。

使用する文脈や伝えたいニュアンス(ポジティブ/ネガティブ、フォーマル/カジュアル)にあわせて選択が可能です。

まとめ

まとめ猫_02

「贅沢」は、「余分・有り余る」を意味する「贅」と、「つや・うるおい」を意味する「沢」を組み合わせた言葉で、必要以上に金銭や物を使うことを表します。実は中国には存在しない日本で作られた和製漢語で、「ゼイ」という読み方も日本独自の慣用音です。近代以降、現在の意味で広く使われるようになりました。

また、「贅沢」の類語には「豪華」「絢爛」「浪費」「奢侈」「リッチ」「ゴージャス」などがあります。使用する文脈やニュアンスによって選択が可能です。

参考にしたサイト
贅沢(ぜいたく) – 語源由来辞典
http://gogen-allguide.com/se/zeitaku.html

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