えっ? 凧揚げの「たこ」はもともと「いか」だった!?

凧揚げ

お正月に揚(あ)げる凧(たこ)。
この「たこ」は、なんと、もともと「いか」でした!

凧揚げの「たこ」は、もともと「いか」だった!

凧揚げ(たこあげ)は、平安時代に中国から日本に伝わりました。
当時は、この凧(たこ)の形が鳥の「鳶(とび)」に似ていたことから「紙鳶(しえん)」または「紙老鴟(しろうし)」と呼ばれていました。

戦国時代には、武士が、この凧(たこ)を通信手段のひとつとして使用していたそうです。

その後、凧揚げが庶民(しょみん)の間に広まると、これに脚をつけた姿が「いか」に似ていたために、「いかのぼり」と呼ばれるようになりました。

凧揚げの風景

ところが、江戸時代になると、この「いかのぼり」に危機(きき)が訪れます。
なんと、幕府(ばくふ)がこの「いかのぼり」を禁止してしまったのです!

しかし、これで怯(ひる)む江戸っ子ではありません。

「てやんでい! これは『いかのぼり』ではない、『たこのぼり』だ!」

と強弁(きょうべん)して、これを続けたのです。

かくして、いかのぼりは、次第に「たこあげ」という呼び名で広まっていきました。

「いかのぼり」は、江戸時代に何故禁止になった?

それでは、この「いかのぼり」は、江戸時代に何故禁止になったのでしょうか?

江戸時代、庶民(しょみん)の間で、いかのぼりが大変な人気になりすぎて、大の大人が喧嘩(けんか)をしたり、大名行列(だいみょうぎょうれつ)に落ちるなどのトラブルが続出(ぞくしゅつ)。
しまいには、けが人や死者まで出る騒ぎとなりました。

これに困った幕府(ばくふ)は、明暦元年(1655年)に、

「町中にていかのぼりを揚(あ)げる事を禁止する」

という禁止令を出したのです。

おわりに

「タコは、揚げるよりも生で食べる方がおいしいニャン」
タコを生で食べる猫
出典:https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/2/4/24faae78.jpg

今日は、凧揚げ(たこあげ)の「たこ」は、もともと「いか」だったという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
これは驚きでしたね。おお!(゚o゚)

そうそう。食べるタコといえば、「イカスミ料理」はありますが、「タコスミ料理」というのはありません。
これは何故なのでしょうか?

答えは、以下の記事をお読みください。

「イカスミ料理」はありますが、「タコスミ料理」というのはありません。これは、何故なのでしょうか?カもタコも、敵に襲われたときにスミを吐くことは同じですが、その役割が異なります。まず、イカスミは、粘度(ねんど)が高いので、海中ですぐに拡散しません。そのため、スミを自分の分身に見せかけ、敵の目を惑(まど)わせている間に逃げるのです。一方、タコスミは、粘度が高くなく、海中にさっと広がります。これが煙幕となって、敵の目から見えなくなり、その間に逃げるのです。味に関していえば、タコスミの方がおいしさも栄養も圧勝です。
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