イカスミ料理はあるのにタコスミ料理がない理由|同じ「スミ」なのに大違いだった

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イカスミ パスタ

パスタやリゾットでおなじみの「イカスミ料理」。でも「タコスミ料理」はほとんど見かけませんよね。実はイカとタコ、同じように敵からスミを吐いて身を守っていますが、その仕組みは正反対。さらに驚くのは、味と栄養では実はタコスミの方が勝っているという事実です。この記事では、それでもタコスミ料理が広まらない意外な理由に迫ります。

イカとタコ、同じ「スミ」でも役割が違う

イカもタコも、敵に襲われるとスミを吐いて身を守ります。ここまでは同じです。
が、実はそのスミの「使い方」がまったく異なることをご存知でしょうか。

イカスミは「分身」、タコスミは「煙幕」

イカのスミは粘度(ねんど)が高いのが特徴です。そのため海中に吐き出してもすぐには拡散せず、まるで自分の分身のようにその場に留まります。敵がその分身に気を取られている隙に、イカは悠々とその場を離脱するのです。いわば「おとり作戦」ですね。

一方のタコスミは、イカスミほど粘度が高くありません。海中にサッと広がり、あっという間に煙幕(えんまく)を作り出します。視界を奪われた敵の目をかいくぐって、その隙にタコは姿を消してしまうのです。同じ「スミを吐く」という行動でも、「分身で惑わす」イカと「視界を奪う」タコとでは、まったく異なる戦略だったのです。

味と栄養は、実はタコスミの圧勝!

圧勝

ここで気になるのが

「じゃあ料理にするならどっちが美味しいの?」

という点です。
実はこれ、タコスミの方が味も栄養も圧倒的に優れているのですから驚きです。

なのになぜ「タコスミ料理」は広まらないのか

これほど優れているのに、なぜ町でタコスミ料理を見かけないのでしょうか。その理由は単純で、タコはスミ袋そのものが小さく、一度に採取できるスミの量がごくわずかしかないのです。

対してイカは、スミ袋が大きく採取しやすいうえ、扱いも容易。結果として、味と栄養で劣るはずのイカスミの方が料理として定着し、タコスミは「知る人ぞ知る幻の食材」のような立ち位置になってしまったというわけです。

次にイカスミパスタを食べるときは、「本当はタコスミの方が美味しいらしい」という雑学を、ぜひ誰かに披露してみてください。きっと「へえ!」と驚かれるはずです。

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