鎌倉の大仏は座像(ざぞう)-座っている姿-ですが、もしも立ち上がったら、一体何メートルくらいになるのでしょうか?
またこの大仏、当初は立像(りつぞう)になる予定だったということをご存じですか?
目次
鎌倉の大仏が、もしも立ち上がったら何メートル?
吾妻鑑によれば約24メートル
古都鎌倉には、全国的に有名な鎌倉の大仏が鎮座(ちんざ)しています。
これは座像(ざぞう)なので、座ったままの高さしか分かりませんが、座った高さは11.47メートルです。
さて、それではもしもこの大仏が立ち上がったら、一体どのくらいの高さになるのでしょうか?
鎌倉幕府編纂の『吾妻鏡(あずまかがみ)』に、
「金銅(こんどう)八丈の大仏、鋳造を始む」
と記されています。
これは、立像(りつぞう)としての高さですが、1丈は約3メートルなので、答えは、約24メートルとなります。
24メートルというと、ウルトラマンが身長40メートルなので、少し小さい大きさですね。

出典:https://i.pinimg.com/736x/60/ab/2d/60ab2dd0b3d13c4687d3dc8f0f032935.jpg
鎌倉の大仏は、当初は立像になる予定だった?
ちなみに、鎌倉の大仏は、当初は立像(りつぞう)になる予定でした。
それが何故座像(ざぞう)に変更されたのか、その理由はよく分かっていません。
しかしながら、それには以下のようないくつかの要因(よういん)があったのではないかと推測(すいそく)されています。
1.技術的制約
当時の技術や材料の制約(せいやく)が影響した可能性があります。立像は重心や安定性の問題があり、技術的に難しかったかもしれません。
2.資金不足
大仏プロジェクトには多くの資金が必要です。立像(りつぞう)にするための資金が不足し、座像(ざぞう)であれば比較的コストを抑えることができたため、変更されたという説もあります。
3.信仰の実用性
座像(ざぞう)は人々が容易に拝むことができる形であり、信仰の実践においては座像の方が適していると考えられた可能性があります。
