元競輪選手の多以良泉己(たいら みずき)さんがレースで怪我をして、リハビリを兼ねてパンを作って売り出したところ大評判となりました。
このパンは、家庭用のオーブンでひとつひとつ焼いてつくる手作り品のため、1日に3~4個しか作れません。
パンの名前は、「天使パン」。2012年現在、予約は9年待ちとなっています。
多以良泉己さんは、2005年に、大宮競輪場でのレース中に、ゴールを目前に転倒してしまいました。
そして、30時間以上生死の境をさまよう重症を負いましたが、何とか一命は取りとめました。
しかしながら、事故の後遺症(こういしょう)として、脳に障害を負い、左足に麻痺(まひ)の症状がでてしまいます。
言葉を発するのも難しく、簡単な計算もできなくなり、お医者さんからは「一生寝たきりかもしれない」との宣告も受けました。
そんなときに、奥さんの宇佐美総子(うさみ さとこ)さんは、パン作りがリハビリに良いと聞きます。そして、奥さんにすすめられて、多以良泉己さんはパン作りをはじめたのです。
宇佐美総子さんは、モデルや司会者としても活躍している方です。
そして、多以良泉己さんは、奥さんの愛情にこたえるように、時間を惜しまず、ひとつひとつ丁寧にパンの生地をこねて、家族や友人にパンやケーキを振る舞うようになったそうです。
そして、そのパンがいつしか「天使パン」と呼ばれるようになり、ファンが増えて、やさしい気持ちになるパン、勇気の出るパンとして、予約が9年待ちとなってしまったのです。
ちなみに、天使パンの値段は、1.8斤で1260円です。
天使パン パン工房公式サイト
http://gateaudange.com/
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北鎌倉 天使のパン・ケーキ
http://www.salonkamakura.com/blog/