「魔法少女ララベル」の最終回はどうなる? 〜魔法を失ったララベルとビスカスが迎える、感動の結末〜

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藤原栄子原作(ふじわら えいこ)原作、東映動画(とうえいどうが)製作の魔法少女(まほうしょうじょ)アニメ・「魔法少女ララベル」のテレビアニメで、最終回はどうなるのでしょうか?
ビスカスとの激しい魔法合戦の末、2人は魔法を使い果たしてしまいます。雪山で遭難しかけた彼らを救ったのは、人間の温かさでした。魔法を失った2人が選んだ、それぞれの新しい人生とは?感動のラストを詳しく解説!

魔法少女ララベル
写真はこちらからお借りしました。

人間界で過ごした特別な1年 – ララベルの誕生日

魔法のカバンを盗んだ張本人・ビスカスとともに、思いがけず人間界へとやってきたララベル。右も左もわからない異世界で、彼女に救いの手を差し伸べてくれたのは、立花家の心優しい老夫婦(ろうふうふ)でした。

この日から、ララベルと老夫婦の温かな共同生活(きょうどうせいかつ)が始まります。一方、2つの魔法のカバンは、ララベルとビスカスそれぞれの手に。ララベルは日々、ビスカスの悪事(あくじ)に立ち向かいながらも、人間界での生活を通じて少しずつ成長を遂(と)げていきます。

そして迎えた最終回——ララベルが人間界にやってきてから、ちょうど1年の記念日を迎えることになるのです。

決着の時 – ビスカスが仕掛けた最後の作戦

立花の老夫婦(ろうふうふ)は、ララベルがやって来た記念すべき日を、彼女の誕生日代わりに盛大(せいだい)に祝ってくれます。祝福(しゅくふく)に包まれるララベルの姿を横目に、ビスカスの心は別の野望(やぼう)で燃えていました。「ララベルを倒し、2つのカバンを独り占めにする」——彼の執念は、ついに最終局面(さいしゅうきょくめん)を迎えます。

人間の優しさに触れて成長したララベルは、ビスカスにも人間と仲良くすることを勧めます。しかし、これまでの悪行の数々で人間に拒絶(きょぜつ)され続けたビスカスは、心を閉ざしたまま。「どんなに仲良くなっても、魔法使いは人間にはなれない」——彼の言葉には、深い孤独(こどく)と諦めが滲(にじ)んでいました。

そして、ビスカスは大胆(だいたん)な行動に出ます。立花の老夫婦(ろうふうふ)を誘拐(ゆうかい)し、「ララベルの前から永遠に姿を消す」という偽りの約束と引き換えに、もう一つのカバンの在り処(ありか)を聞き出したのです。

こうして2つのカバンを手にしたビスカスは、人里離れた雪山へ。そこで、打倒(だとう)ララベルのための猛特訓(もうとっくん)を開始するのでした。

雪山の決戦 – すべての魔法を賭けた最後の戦い

その頃、ララベルたちのもとに、コウモリの姿にされた落ち葉が飛んできます。ビスカスの手下である彼は、主人の魔法でこんな姿にされてしまったのですが、特訓(とっくん)に夢中のビスカスには完全に無視されてしまい、ララベルに助けを求めにきたのです。

ララベルは落ち葉を元の姿に戻してあげると、彼からビスカスの居場所(いばしょ)を聞き出し、迷わず雪山へと向かいます。

雪山で再会した2人。ララベルはカバンを取り返すと、ビスカスとの最後の魔法合戦が幕を開けます。炎と氷、光と闇——あらゆる魔法道具を駆使(くし)した激しい戦いが、白銀の世界で繰り広げられます。

やがて日が傾き始めた頃、お互いの魔法のカバンから、すべての道具が尽きてしまいます。そして最後に現れたのは、一枚のメモ。そこにはこう書かれていました——「道具が尽きれば、魔法は消える」。

ララベルとビスカス、2人の魔法使いは、この瞬間、すべての魔法を失い、ただの人間になってしまったのです。

4:魔法を失った2人が見つけた、本当の宝物

力を失った2人は、雪山で遭難(そうなん)しかけます。魔法がなければ、彼らもただの無力な存在。吹雪(ふぶき)の中、凍(こご)える寒さに耐えながら、2人は必死に助けを待ちます。

一方、落ち葉から知らせを受けた立花の老夫婦(ろうふうふ)やララベルの仲間たちは、必死の捜索(そうさく)を開始。やがてララベルは、老夫婦(ろうふうふ)の温かい腕の中で発見されます。

魔法を失ったララベルを、それでも変わらず抱きしめてくれる老夫婦(ろうふうふ)。その姿を見て、ビスカスの凍りついた心にも、ついに変化が訪れます。「魔法がなくても、人は人を愛することができる」——その真実を、彼はようやく理解したのです。

改心したビスカスは、落ち葉とともに人間として生きるための修行(しゅぎょう)の旅に出ることを決意。そしてララベルも、魔法少女ではなく、普通の女の子として立花家で暮らしていくことを選びます。

魔法を失った2人が手に入れたのは、魔法以上に大切なもの——人間の温かさと、新しい人生への希望だったのです。

「魔法少女ララベル」のテレビ放送
1980年2月15日 – 1981年2月27日(全49回)

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