梶原一騎原作、井上コオ作画のスポ根野球漫画・「侍ジャイアンツ」のテレビアニメで、最終回はどうなるのでしょうか?
写真は、こちらからお借りしました。
日米ワールドシリーズ、開催の知らせ
怒涛(どとう)の9連覇(れんぱ)でシリーズを終えたジャイアンツ。
そのジャイアンツに、日米ワールドシリーズ開催の知らせが入りました。
それは、事実上の世界一を決める戦いとあって、ジャイアンツの面々は燃えていました。
その中でも、最も闘志(とうし)を燃やしていたのが、番場蛮(ばんば ばん)です。
蛮の分身魔球、敗れる!
試合は、7回の対戦。
初戦はアスレテックスが貫録勝ち(かんろくがち)し、2戦目は蛮の投げた分身魔球により巨人が勝利しました。
が、アスレテックスの4番・ジャックスは、その試合で分身魔球攻略(こうりゃく)の糸口をつかみます。
3回戦も巨人が優勝し、迎えた4回戦。
先発は、蛮です。
1回の敵の攻撃を9球で3者3振に抑えた蛮は、2回にジャックスと対峙(たいじ)します。
しかしその打席で、ジャックスは、なんと蛮の分身魔球を打ち、場外ホームランにしてしまいます!
蛮、敗北を認めてマウンドを降りる
蛮は、敗北を認めると、自らマウンドを降りていきます。
もはや自分に勝負できる魔球はない……、蛮は、6戦目に帯同(たいどう)せず、ひとり敗北感に打ちのめされるのでした。
と、そんな蛮のところへ、眉月、ウルフ、大砲の、ライバル3人が現われます。
彼らは、自分たちの青春の証(あかし)のために、マウンドに戻って欲しいと、蛮に励ましの言葉をかけます。
しかし、卑屈(ひくつ)になっている蛮は、それを受け入れません。
彼らは、蛮を強引に車に乗せると、試合会場まで送り届けます。
が、蛮の足は、会場とは反対の方向に向かいます。
理香、蛮の顔に平手打ち!
そんな蛮の前に現われたのは、理香でした。
理香は、蛮の顔に平手打ちをして、渇(かつ)を入れたのです。
その一発に、マウンドに戻る決意をした蛮。
しかしそのとき、試合は既に3勝3敗で迎えた7戦目の9回表でした。
そのうえ、二死満塁(にしまんるい)で、迎えるバッターはジャックス。
まさに、絶体絶命(ぜったいぜつめい)のピンチです。
蛮、起死回生(きしかいせい)の魔球を編み出す!
マウンドに立った蛮は、ハイジャンプ、えびぞりハイジャンプと、立て続けに魔球を投げます。
ジャックスは打ち返すも、2球とも大ファールになります。
もはや、万策尽きた蛮。
と、そのとき突如、蛮の脳裏に閃(ひらめ)きが走ります。
これまでのすべての魔球をミックスさせた「ミラクルボール」ならばどうだろう……?
蛮が投げたその球は、これまでにない変化を見せ、さしものジャックスのバットも空を切ります。
見事なストライクをとったのです。
そしてその瞬間、ジャイアンツの世界一、そして蛮の世界一が決まったのでした。
「侍ジャイアンツ」のテレビ放送(全48回)
1973年10月7日 – 1974年9月29日