「樫の木モック」の最終回はどうなる? – 人形から人間へ。愛と勇気が紡いだクリスマスの物語

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カルロ・コッローディの児童文学「ピノッキオの冒険」原作のテレビアニメ・「樫の木モック(かしのきモック)」で、最終回はどうなるのでしょうか?
この記事では、「樫の木モック」最終回のあらすじを徹底解説。高熱で苦しむジーナを救うため、モックが命がけで魔の山へ。雪降るクリスマスの夜に起きた奇跡の結末とは?感動のラストシーンまで完全紹介!

樫の木モック

クリスマスの夜、薬を求めて – モックの孤独な旅路

静かに雪が降り積もるクリスマスイブ。ジーナは高熱に苦しみ、小さな身体を震(ふる)わせていました。

モックは必死でした。大切なジーナを救いたい一心で、真っ白な雪道を駆け抜けます。しかし、街中には彼を「悪魔の遣い(あくまのつかい)」と信じる役人(やくにん)や兵隊(へいたい)が目を光らせていたのです。

凍(こご)える寒さの中、モックはある光景を目撃(もくげき)します。街の人々が医者の前に列をなし、薬を求めて懇願(こんがん)していました。けれども医者の答えは冷たいものでした。「お金がないなら、薬は出せない」──そう告げられ、人々は次々と追い返されていきます。

一瞬、モックの心に迷いが生まれました。盗んででも、薬を手に入れるべきなのか?だが、すぐに首を振り、再び雪の街へと歩を進めるのでした。

孤児たちとの出会い – 広がる使命感

雪の中を彷徨(さまよ)っていたモックは、やがて数人の孤児(こじ)たちと出会います。

子どもたちに導かれるまま、モックは彼らの隠れ家(かくれが)へと足を踏み入れました。そこには想像以上に厳しい現実が待っていました。暗く狭い部屋の片隅で、重い風邪に苦しむ少女が横たわっていたのです。

その瞬間、モックの決意は固まりました。

「ジーナだけじゃない。この子も、街のみんなも救いたい」

誰もが恐れる「魔の山」へ──そこに生える薬草を採(と)りに行くことを、モックは心に誓ったのです。

魔の山での決死行 – そして訪れた奇跡の結末

恐怖の魔の山。そこは数々の危険が潜(ひそ)む、命知らずでなければ立ち入れない場所でした。

何度も襲いかかる危機。倒れそうになるモック。しかし、年老いたブナの木が彼を優しく守り、支えてくれました。そして夜明けとともに、ついにモックは薬草を見つけ出したのです。

命を賭(か)けて持ち帰った薬草は、まさに奇跡を起こしました。ジーナの熱は下がり、街の病人たちも次々と回復していきます。喜びに包まれる人々、そしてモック──。

しかし、その幸せな時間は長くは続きませんでした。

モックを悪魔の遣い(あくまのつかい)と信じる兵隊(へいたい)たちが、ついに彼を追い詰めたのです。お爺(じい)さんが見守る目の前で、「ドバババババババ!」──容赦(ようしゃ)ない一斉射撃(いっせいしゃげき)が轟(とどろ)き、モックの小さな身体は雪の上に崩(くず)れ落ちました。

動かなくなったモック。絶望(ぜつぼう)に包まれるその瞬間──。

淡い光とともに、妖精(ようせい)が姿を現しました。そうです、モックに初めて命を吹き込んだ、あの妖精(ようせい)です。

妖精(ようせい)の魔法の光に包まれ、モックの身体がゆっくりと変化していきます。木の人形だったモックは、温かな血の通った「人間の子」として、新しい命を与えられたのでした。

雪降るクリスマスの夜、小さな木の人形の勇気と愛が、本物の奇跡(きせき)を生んだのです。

「樫の木モック」のテレビ放送
第1作:1972年1月4日 – 1972年12月26日(全52回)

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