九州名産の「柚子胡椒(ゆずこしょう)」。
爽やかな香りと、「ピリッ!」ときいた辛味が特徴の薬味です。
この柚子胡椒は、もともと大分県の農家が自家用に作っていたものです。
これが徐々に評判になり、この地域の特産品となり、やがて全国に広まっていきました。
柚子胡椒というのは、柚子の表皮を細かく刻み、唐辛子と塩を加え、1年以上熟成(じゅくせい)させて作ったものです。
なので、「胡椒」はまったく入っていません。
それでは、何故「柚子唐辛子」ではなく、「柚子胡椒」という名前がついたのでしょうか?
実は、九州の一部の地方では、古くから唐辛子のことを「胡椒」と呼んでいました。
それで、「柚子胡椒」と呼ばれるようになったのです。