「便」の正体は、食べ物が消化されたあとの”残りかす”であることは、誰でも知っています。
それでは、もしもあなたが絶食して、何日も食べずにいたら、便は出なくなるのでしょうか?
結論を先に書けば、それでも便は出ます。
絶食しても「便」は出る
実は、便として体外に排出されるのは、食べ物のかすだけではありません。
便の中には、腸内細菌や腸壁からはがれ落ちた粘膜(ねんまく)、微生物の残骸(ざんがい)、分泌(ぶんぴつ)された粘液(ねんえき)なども含まれているのです。
食べ物を吸収する腸の粘膜は毎日入れ替わっており、不要になった古い粘膜がゴミとして便となり、体の外に出てくるのです。
なので、もしもあなたが絶食したとしても、回数や量は減るものの、便は出ることになります。
実際、ミルクしか飲んでいない赤ちゃんが排便をするのも、これと同じ理由によるものです。