まったく違う数に錯覚させる単位変えのテクニックにご用心!

錯覚

陸上競技のトラック競技で、もっとも距離が長いのは1万メートルです。
この距離をキロメートルに直すと、10キロ。マラソンの約4分の1にもなる距離です。
そう考えると、ちょっと意外な感じがするのではないでしょうか?

単位を変えるだけで、数字の印象はけっこう変わるものです。

まったく違う数に錯覚させる単位変えのテクニックにご用心!

たとえば、「あと1000メートルでゴール」といわれると「もうすぐだ」と思う人でも、「1キロ先」といわれると、まだ先は長いと感じる人が多いでしょう。

「都心から70分」といわれれば「お買い得物件」と思うかも知れませんが、「都心から1時間10分」では、ずいぶん田舎じゃないかと感じてしまいます。
これもすべて、数字のトリックなのです。

また、富士山の高さは標高3776メートル。
これは、キロに直すとわずか3.776キロ。
そう考えると、日本一もたいしたことがないように思えます。
マラソンの走行距離、42.195キロの10分の1にも満ちません。マラソン選手ならば、12~13分で走る距離です。

ちなみに、このトリックを応用すると、こんなこともできます。
1日単位で考えれば、わずか470円のたばこ代は、ささいな出費と思えるでしょう。
しかしながら、これを1年単位でみてみると、年間17万1550円。たとえば欲しかった腕時計に手が届く金額です。

    

そう考えれば、禁煙にはずみがつくかも知れません。

また、逆のケースもあります。
ある消費者金融の金利が「日歩7.5銭」だとします。
これは、100円につき、1日7.5銭の利子がつくという意味です。
7.5銭というのは、1円にも満たない金利だからたいしたことはいだろうと考えがち。
ところが、これを年利に直すと単純計算で27.375%。けっして安い利子ではありません。

このように、単位のトリックをあまくみると、あとで大慌てすることになりがちなので、注意が必要です。

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