えっ? 「怠け者のアリ」は、コロニーに必要不可欠な存在だった!?

働きアリと働かない働きアリ

最近の研究で、「働きアリ」の中に一定数存在する「怠け者のアリ」が、なんと、コロニーに必要な存在であることが分かりました。
今日は、この話を書いてみたいと思います。

怠け者の「働きアリ」は、コロニーに必要不可欠な存在だった

2016年(平成28年)に、北海道大学などの研究チームが、「働かない働きアリ」に関する、エポックメイキングな研究結果を発表しました。
これまでの研究では、働きアリだけのグループを作っても、働かないアリが必ず2~3割ほど現れることは分かっていました。
が、何故このようなアリが存在するのかということに関しては、依然(いぜん)謎のままでした。

「働きアリ」と聞くと、その名前から、いかにも1日中休まず働く、”働き者”のアリをイメージします。イソップの寓話(ぐうわ)・「アリとキリギリス」の中でも、働きアリは怠け者のキリギリスを横目に、せっせと働きます。しかしながら、この働きアリは、どうも全員がまじめに働いているとは限らないようです。

しかし、この新たな研究で、これまで研究者を悩ませ続けた長年の謎が解けたのです!

これらのアリは、他のアリが疲れて働けなくなったとき、代わりに仕事をすることが判(わか)りました。
もしも、すべてのアリが疲れて働けなくなるような事態が出来(しゅったい)すれば、大事な卵の世話が滞(とどこお)ってしまいます。
そのような非常事態に備えて準備された、いわば”交代要員(こうたいよういん)”が、「働かないアリ」だったのです!

おわりに

「ボク、ドラえもん怠け者の猫」
怠け者の猫

今日は、「怠け者のアリ」は、コロニーに必要不可欠な存在だったという話を書いてみましたが、いかがでしたか?

アリの中に一定数存在するこの「働かないアリ」が、なんと、コロニーが滅びるのを防いでいたのですね。

つまり、「怠け者」にも「重要な存在意義」があり、「大切な要因」だったわけです。
だからといって、率先(そっせん)して「働かない要員」になってはダメですよ。(笑)

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