語源一覧

斉藤、斎藤、齋藤と、いろいろなサイトウが存在するのは何故? – 役人の書き間違えだった!

サイトウという苗字には、斉藤、斎藤、齋藤、齊藤と、微妙に違う漢字が用いられています。実はこれらのサイトウは、もともとはすべて同じ「斎藤」でした。が、明治時代に苗字(みょうじ)を役所に申請(しんせい)する際、役所の人が”書き間違い”をして生まれたといいます。

えっ? 凧揚げの「たこ」はもともと「いか」だった!?

お正月に揚(あ)げる凧(たこ)。この「たこ」は、なんと、もともと「いか」でした!凧揚げ(たこあげ)は、平安時代に中国から日本に伝わりました。当時は、この凧(たこ)の形が鳥の「鳶(とび)」に似ていたことから「紙鳶(しえん)」または「紙老鴟(しろうし)」と呼ばれていました。その後、凧揚げが庶民(しょみん)の間に広まると、これに脚をつけた姿が「いか」に似ていたために、「いかのぼり」と呼ばれるようになりました。

年末に大掃除をするのは何故? いつから始まった? また、いつまでにやれば良い?

昔の日本には、現在のように電気やガス、灯油といったものはなく、ご飯を炊いたり、煮物をつくったりするときは、もっぱら「竈(かまど)」や「囲炉裏(いろり)」といった設備を使い、熱源には薪(まき)や炭を使っていました。夜になると、照明に「行燈(あんどん)」を使い、熱源にはロウソクや菜種油(なたねあぶら)などを使っていました。そのため、年末になる頃には、家中の壁から天井まで真っ黒、といった感じになっていました。そこで、この1年でたまった煤(すす)を年末に掃除する、という習慣が定着(ていちゃく)しました。

「かみさん」は、山の神のことだった? – かみさんの語源

自分の妻のことを「かみさん」と呼びますが、この語源には諸説あります。最も有力とされるのが、昔の人が自分の妻を「山の神」と呼んでいたことから、この山の神が親しみを込めて「かみさん」に変化したという説です。その他、食物分配用の道具である杓子は女房の権威の象徴であることから、妻のことを「山の神」と呼ぶようになったという説もあります。

「セピア色」はイカスミのことだった!? – 「セピア色」の名前の由来

「セピア色」という色があります。この「セピア」というのは、なんと、イカスミのことでした!セピアとは、「イカスミ」を指す言葉です。厳密(げんみつ)にいえば「コウイカ」のことです。かつて、インクや染料(せんりょう)が普及していなかった時代には、このイカスミを乾燥させ、文字を書くインクや顔料(がんりょう)として使っていました。このインクは、耐水性(たいすいせい)と耐候性(たいこうせい)があることから重宝(ちょうほう)されていたのです。

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