「ブルマ」はウーマンリブ運動から生まれたものだった? – ブルマの由来


写真はこちらからお借りしました。

体操着といえば、今は男女ともハーフパンツやクォーターパンツですが、一昔前は、男子はショートパンツ、女子は「ブルマ」というのが一般的でした。
この「ブルマ」は、ウーマンリブ運動から生まれたものだということをご存じですか?

「ブルマ」はウーマンリブ運動から生まれたものだった

アメリア・ブルーマー・ジェンクスは、ボストンで弁護士と結婚し、機関誌を発行していたかなりの行動派女性です。
彼女は、1840年代にその機関誌の中で、「長いスカートは生活に不便である。男性と女性で足の包み方が違うのは不自然。服装には単純さと便利さが必要である」と主張しました。

彼女は、ロングスカートを短くし、昔の映画によく登場する裾(すそ)すぼまりのだぶだぶとした下着を、ズボンとしてスカートの下からのぞかせました。
彼女の名前をとって、この運動は「ブルーマリズム」と呼ばれるひとつの思潮(しちょう)となりました。
そしてその下着の形が、日本では女性が運動するときに履(は)くブルマとして定着したものだったのです。

当時、男性が履くものだとされていたズボンを、女性が履くことは革命的でした。
これは、さぞかし勇気のいる服装だったに違いありません。
この行動は、女権拡張運動(じょけんかくちょううんどう)のはしりとなり、ズボンを履く女性はボストニアンと呼ばれ、ウーマンリブ運動の代名詞となりました。

おわりに

「ブルマって、日の出から日の入りまでの明るい時間帯のことだったかワン?」「それは、『昼間』」(猫同士のリモート会話)

「ブルマ」って? 猫同士のリモート会議

一昔前は、中学校・高校では授業が男女別々で、男子だけ武道、女子だけダンス、などという差がありました。
が今は、学習指導要領(がくしゅうしどうようりょう)の改定により、中高の教育内容は男女同一になり、同時に体育の授業内容も同じになりました。
その後、選択制の導入も関係し、男女共修が始まりました。
そして、男女同じ授業を男女同じ服装で受けることになった結果、ブルマは消滅しました。

なので、最近はブルマと聞いても分からない方が多くなっているようです。

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