「大安」「先勝」が抜ける謎|実は”仕組まれた”ズレだった

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六曜

カレンダーの「大安」「先勝」などの六曜、順番通りに来ずに突然抜けることがありますよね。実はこれ、偶然のズレではなく、旧暦の各月1日の六曜があらかじめ固定されているために起こる、いわば”仕組まれた”現象なのです。その仕組みと、六曜が持つ意外な歴史をご紹介します。

カレンダーの「まさか」に気づいたことはありませんか?

大安、友引、先勝、仏滅——冠婚葬祭の日取りを決めるときについ気にしてしまう六曜。「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」という6日周期でぐるぐる回っているはずなのに、カレンダーをよく見ると、ある日を境に順番が急に飛んでいることがあります。

「あれ、友引の次が先負のはずなのに、いきなり仏滅になってる……」

これ、印刷ミスでも偶然でもありません。実は六曜には、そもそも周期が乱れるように設計された仕組みが隠されているのです。

各月1日の六曜は、実は「固定」されている

種明かしをすると、六曜は単純に6日サイクルで回り続けているわけではありません。旧暦を基準に、各月の1日に来る六曜があらかじめ決められているのです。具体的には以下の通りです。

旧暦の月 1日の六曜
1月・7月 先勝(せんしょう・せんかち)
2月・8月 友引(ともびき・ゆういん)
3月・9月 先負(せんぶ・せんまけ)
4月・10月 仏滅(ぶつめつ)
5月・11月 大安(たいあん・だいあん)
6月・12月 赤口(しゃっく・しゃっこう)

つまり、月が変わるたびに六曜のスタート地点がリセットされる。これが「順番が飛ぶ」正体です。6日周期のリズムに、旧暦の「月の切り替わり」という別のルールが割り込んでくるため、月末から月初にかけてズレが生じるわけです。

だから「元日は必ず先勝」になる

この固定ルールから、面白い法則が見えてきます。旧暦のカレンダーに沿って考えると、毎年決まって同じ六曜が来る日があるのです。

  • 旧暦の元日(正月1日) → 必ず「先勝」
  • 七夕(旧暦7月7日) → 必ず「先勝」
  • 中秋の名月(旧暦8月15日) → 必ず「仏滅」

七夕とお正月が同じ六曜になるのは、どちらも「1月・7月=先勝スタート」というルールに乗っているから。単なる偶然ではなく、暦の構造上そう「なるように」なっているのですね。もし旧暦感覚でお月見をする機会があれば、「今日は仏滅のはずだな」と当ててみるのも一興かもしれません。

意外と新しい?六曜の歴史

六曜のルーツは、鎌倉時代末期に中国から伝わった暦注が日本で変化したものとされています。歴史だけ聞くと相当な “由緒正しさ” を感じますが、ここに一つ意外な事実があります。
明治時代になるまで、幕府が公式に発行していた暦には、六曜は載っていなかったのです。旧暦を基準にした暦注でありながら、当の旧暦を管理していた幕府自身がこれを公認してこなかったというのは、なんとも皮肉な話です。

さらに言えば、六曜が今のように広く一般に浸透したのは、実は戦後になってから。「大安に結婚式」「仏滅を避ける」といった感覚は、私たちが思うよりずっと新しい”習慣”というわけです。長い歴史を持ちながらも、日の目を見たのはつい最近——そんな六曜の二面性も、知っておくと誰かに話したくなるトリビアではないでしょうか。

参考にしたサイト
六曜の計算方法について-マイブームな話題
http://homepage2.nifty.com/jump777/rokuyou1.html

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