公園や駅の広場などで見かける鳩。
見ると、首をフリフリしながら歩いています。
このユニークな歩き方は、鳩の特徴(とくちょう)のひとつといえます。
が、あんなに首を振って歩いていたら、目が回らないのかと不思議になります。
鳩は、一体何故、このような歩き方をするのでしょうか?
これには、訳があります。
鳩の動きを観察(かんさつ)すると、頭部(とうぶ)をなるべく動かさないように、首を伸ばしたり縮めたりして前進していることが分かります。
人間の場合、無意識に目をキョロキョロさせて、物や景色を追う眼球運動(がんきゅううんどう)を行なっています。
しかしながら、鳩の場合、目をあまり動かすことができません。
そこで、眼球運動の代わりに、頭を動かさない時間を作り、モノをしっかりと目で捉(とら)えているのです。
同時に、頭を瞬間的に移動させることで、見たモノを立体的に捉えているといいます。
このように、鳩のこのユニークな歩き方は、後ろに流れていく景色に対応し、モノをよく見るための動作と考えられているのです。