「丁寧」の語源|中国の軍隊で使われた楽器の名前だった!?

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三つ指をついて丁寧にお辞儀をする女性

「丁寧にあつかう」「丁寧な対応」のように、「注意深いこと」や「礼儀正しいこと」をいう「丁寧(ていねい)」という言葉がありますが、この語源は、意外なことに楽器の名前でした。ズバリ、「丁寧」という名前の楽器があるのです。

この記事では、この「丁寧」という言葉の由来と現代での使われ方を詳しく解説します。

丁寧」は、古代中国の金属製の楽器の名前に由来

「丁寧」という言葉は、古代中国の軍隊で使われた金属製の楽器の名前に由来します。その楽器は警戒や注意を促すために鳴らされ、そこから「注意深くすること」「細かいところまで気を配ること」を意味するようになりました。

「丁寧」の語源と由来

楽器の名前が起源:
古代中国の軍隊では「丁寧(ていねい)」と呼ばれる金属製の楽器がありました。これは「鉦(しょう)」とも呼ばれ、戦場で警戒や注意を知らせるために用いられました。

丁寧
丁寧
写真はこちらからお借りしました。

意味の転化
楽器の音は「注意せよ」「気をつけろ」という合図でした。そこから転じて、「注意深くすること」や「細かい点まで気を配ること」を表すようになり、さらに人への態度として「礼儀正しく、手厚いこと」を意味するようになりました。

擬音語説も存在
一部の説では、「丁寧」は楽器そのものではなく、その音を表す擬音語だった可能性も指摘されています。音の意味が「注意深さ」へと転じた例は、日本語の「ちゃんちゃん」や「チン(電子レンジの音)」のような用法に似ています。

現代での使われ方

基本的な意味

・細かいところまで気を配ること
・注意深く念入りであること
・礼儀正しく、心がこもっていること

類義語
「入念」「丹念」「几帳面」「礼儀正しい」「懇切」などが近い意味を持ちます。

まとめ

「丁寧」は単なる「礼儀正しい」という意味だけでなく、古代中国の軍楽器に由来する「注意を促す音」から派生した言葉です。楽器の音が「気をつけろ」という合図だったことが、現代の「細かいところまで注意を払う」「礼儀正しくする」という意味につながっているのです。

こうしてみると、普段何気なく使っている「丁寧」という言葉には、戦場の緊張感や人々の暮らしの歴史が刻まれているのが面白いですね。

そこから、ものに対しても「”注意深く”あつかうこと」をいうようになり、人に対しても「細かく注意を行き届けること」、すなわち「礼儀正しいこと」をいうようにもなりました。

おわりに

今日は、「丁寧」というのは、中国の軍で使われた楽器の名前だったという話でしたが、いかがでしたか?
現在では、丁寧は「いい加減」「ぞんざい」の反対語として使われていますが、これは意外でしたね。おお!(゚o゚)

そうそう。「丁寧」といえば、同名の中国出身の女子卓球選手がいましたね。

丁寧(てい ねい、ディン ニン、1990年6月20日 – )は、中国黒竜江省大慶市出身の卓球選手。身長172cm。世界ランキング1位。
五輪、世界選手権、ワールドカップの3大大会のシングルスで全て優勝経験を持つ、いわゆる大満貫の達成者。

鉦は、もうほとんど見ることはなくなったので、ひょっとしたら将来、「丁寧は、礼儀正しかった同名の卓球選手に由来」といった珍説が出てくるかも知れませんね。ウーン。(‘_’)ドウダロウ。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%81%E5%AF%A7_(%E5%8D%93%E7%90%83%E9%81%B8%E6%89%8B)

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