ラッコは、自分専用の貝割り用の石をポケットにしまっている?

ラッコ_1

ラッコと聞くと、水の上で仰向けになってお腹の上に石を乗せ、貝をぶつけて割る、ユニークで可愛いしぐさが瞼(まぶた)に浮かびます。

が、ここでひとつ疑問が沸きます。
もしも、ラッコが貝を割ろうとしたときに、石がなかったらどうするのでしょうか?

実は、この石は、その場その場で調達した、そこら辺にある石ではありません。
ラッコが常に携帯している、自分専用の石なのです。

ラッコ_2

ラッコは、左わき腹のたるんだ部位をポケット代わりとして、いつも石を入れています。
そして、貝を見つけたら、ここから取り出して使っているのです。

 
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キュウリのカタチと農薬の関係は?-曲がっているから無農薬とは限らない

キュウリ

最近では、スーパーの野菜売り場や八百屋の店頭には、まっすぐで形や長さのそろったキュウリが並んでいて、曲がったものはほとんど見かけなくなりました。

一方、一昔前の自然食ブームのときには、まっすぐなキュウリは不自然で、たくさんの農薬を使っているという噂が流れ、曲がったキュウリがもてはやされた時期がありました。
中には、今でもそのように思っている方がいらっしゃるかも知れません。

さて、ここで注意しなければならなのは、”曲がっているから有機栽培とは限らない”ということです。
キュウリの形が悪いのは、農薬を使っていないからではなく、実をつける時期に、栄養に偏りがあったためなのです。

”キュウリがまっすぐか、それとも曲がっているかで、有機栽培かどうかの区別はつけられません。ましてや、そのキュウリにどのくらい農薬が使われているのかの目安にさえなりません”。

曲がっている形から分かることは、そのキュウリの品質が悪いということくらいです。
有機栽培でも、きちんと作れば、まっすぐなキュウリになるはずなのです。

なので、お店で売られているキュウリがまっすぐだからといって、何ら心配することはありません。
むしろ、曲がったキュウリこそ、買うのを避けるべきなのです。

 
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使い捨てカイロは、鉄がさびる現象を利用して発熱していた?

使い捨てカイロ

冬の寒い日などに、手軽に暖(だん)がとれる便利な「使い捨てカイロ」は、今や冬場の定番商品のひとつとなっています。
中には、これがないと冬が越せないという方もいらっしゃることでしょう。

さて、使い捨てカイロは、袋から出して軽くもむだけで発熱するようになっていますが、これは一体、どのような仕組みになっているのでしょうか?

使い捨てカイロの中に入っている主な成分は鉄粉で、そこに湿った木粉と塩が入っています。
そして、これらが発熱する仕組みは、木が燃えて熱が出るのと同じで、酸化反応による発熱を利用しています。

木が燃えるのは、その成分の炭素や水素が空気中の酸素と反応するためで、これを「酸化」といいます。
使い捨てカイロの場合は、炭素や水素の代わりに主成分である鉄が酸素と反応し、その過程で発熱するのです。

なので、使い捨てカイロの発熱を止めたいときは、再び袋に入れて密閉してやります。
そうすると、新たな酸素の供給(きょうきゅう)が絶たれるため、徐々に発熱が収まっていきます。

 
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ペンネームに苦労した井上ひさし?-この名前に落ち着くまでのエピソードあれこれ

井上ひさし
井上ひさし
写真は、こちらからお借りしました。

作家・井上ひさし(いのうえ ひさし、1934年 – 2010年)といえば、おそらく知らない方はいないでしょう。
一度聞いたら忘れられないような、インパクトのある名前です。

しかしながら、この名前に決まるまでに、当人はずいぶん苦労したようです。

もともと、井上ひさしの「ひさし」は「廈」という字でした。
が、これを正しく読んでくれる人はおらず、「か」とか、「草履(ぞうり)」という文字のイメージから「ぞうり」と読まれたりしたそうです。

くわえて、井上ひさし自身、名刺を渡すたびにこの字の読み方を説明しなければならず、これがまた大変。

「夏に庇(ひさし)をかけているのでひさしと読むのです」

と、分かったような分からないような説明をしていたそうです。

放送作家として脚本を書いていた頃は、なるべくこの「井上廈」の名前を使っていたようですが、結婚することになったとき、その手続きをすすめるうえで、名前の問題があれこれ起こってきました。

そして、これをきっかけに、氏はやたらと名前を変えるようになりました。

最初は、平凡に「井上ひさし」、次は、その頃チャールズ・ディケンズには傾倒(けいとう)していたことから「チャールズ井上」、続いては日本一原稿が早いという売り込みをかねて、「原公林(げんこうはやし)、日本一」。

また、同じ発想で「林原公一(はやしはら こういち)」、続いては、原稿の手直しは風のように早いという意味で、「風早直志(かぜはや なおし)」。

また、その頃売り出していた「スマイリー小原」をもじって「クイックリー井上」。
これも同様に、原稿を書くのは早いという宣伝だったようです。

他には、「小松滋(こまつ しげる)」と名乗ったこともあります。
これは単に、3文字の名前にしたかったためだといいます。

が、ここまでくるともう、氏と一緒に仕事をする人たちには、一体どれが彼の本当の名前なのか、何が何だか訳が分からなくなります。

そして、こんな風にペンネームを何度も変えて原稿を書いていて、一番迷惑したのは放送局の庶務課(しょむか)。
最後には、こう名前をしょっちゅう変えられては、伝票の訂正が大変だからやめてくれと苦情がきました。

そこで仕方なく、

「実は、井上ひさしか小松滋のどちらかにしようと思っているのですが……」

といったところ、以下のような返事が返ってきました。

「庶務課としては、小松滋は28画ですが、井上ひさしは11画ですから、そちらの方が助かります。小松滋を1回書く時間で、井上ひさしを2回以上書けますからね」

それでついに、「井上ひさし」に落ち着いたということです。

 
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「つつがない」の「つつ」って何?

手紙を 書く

手紙などに書く文語的な表現で、「つつがなく過ごしております」というのがあります。
この「つつ」というのは、一体何なのでしょうか?

実は、「つつ」は現在ではほとんどいなくなった、「ツツガムシ」という虫のことです。

ツツガムシ
ツツガムシ
写真は、こちらからお借りしました。

そして、このツツガムシを漢字で書くと、「恙虫」。
と書くと、皆さんはここであれっと思われたのではないかと思います。

そうです。この表現は、「つつ・がない」ではなく、「つつが・ない」と切るのが正しいのです。

さて、ツツガムシは、ダニの仲間の昆虫です。
ノネズミの耳などに寄生(きせい)する虫で、かつては新潟県、山形県、秋田県、高知県の河川流域や、伊豆諸島、富士山麓(ふじさんろく)などで、ツツガムシ病を媒介(ばいかい)する、困った虫でした。

ツツガムシ病は、日本特有の急性伝染病のひとつで、この虫に刺された部分は壊疽(えそ)を起こし、潰瘍(かいよう)になります。
それとともに、39度から40度の熱が出て、リンパ腺が腫(は)れたり、発疹(はっしん)が出たり、ひどいときには命を落とすこともある、まことに恐ろしい病気でした。

昔は、稲作の作業も裸足(はだし)で行なっていたため、ツツガムシにさされることも多く、このような重篤(じゅうとく)な症状を引き起こすツツガムシ病は、当時の人たちにといって脅威(きょうい)だったのです。

そして、そんな生活の中で生まれたのが、「つつがない」という表現。
「つつがない」ということは、「ツツガムシ病にもかからず元気です」という意味なのです。

 
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