住宅展示場のモデルハウスはその後どうなる?解体・移設・再販売のリアルな行方を解説

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モデルハウス

住宅展示場に行くと、どのモデルハウスも最新設備が整っていて、とても豪華ですよね。
でもふと、こんな疑問が湧きませんか?

役目を終えたモデルハウスって、その後どうなるの?

今回は、住宅展示場に建てられたモデルハウスの“引退後の運命”について、分かりやすく解説します。

モデルハウスには“寿命”がある

住宅展示場に建つモデルハウスは、一般的に 10〜20年ほど 展示されることが多いです。
老朽化というよりは、「住宅トレンドの変化」が理由で建て替えられるケースが多く、

断熱性能の基準が上がる

内装・外観の流行が変わる

キッチンや水まわり設備が時代遅れになる

といった背景で新しいモデルに入れ替わっていきます。

役目を終えたモデルハウスの行き先は主に3つ

1. 解体して撤去(最も多いパターン)

最も一般的なのは 解体して撤去するケース です。

モデルハウスは「展示用」に特化しているため、

・天井が高すぎる

・大開口(大きい窓)が多い

・豪華すぎて一般宅として現実的でない

配管・電気設備が“見せる用”のため住居用に不向き

など、普通の家として使いづらい構造で作られていることが多いからです。

そのため、建物は原則として 廃棄処分される 流れになります。

2. 移築してモデルハウスとして再利用

ハウスメーカーによっては、展示場のレイアウト変更や土地契約の都合で移築するケースもあります。

・同じ会社の別展示場へ移送

・会社の敷地に移設して研修施設やショールームとして活用

展示用のため造りがしっかりしており、移築が可能な構造なら再利用されることもあります。

3. “中古の家”として販売されることもある(レアケース)

近年増えているのが、

モデルハウスを中古住宅として販売するケース です。

ただし売られるのは、

・展示場ではなく、住宅街の中に建てた「分譲地内モデルハウス」

・もともと「売却前提」で建てた建売モデル

・住居として仕様を整えているタイプ

で、いわゆる「住宅展示場に建つ大型モデルハウス」とは別です。

展示場のモデルハウスがそのまま一般家庭へ売られるケースはかなり稀です。

引っ越し後の廃棄は多いけれど、資材はリサイクルされる

「ボク、この樽(たる)ハウスをけっこう気に入ってるワン」
樽で作った犬小屋
写真はこちらからお借りしました。

解体される場合でも、現在は 環境配慮のため資材は分別され、木材・金属・コンクリートなどはリサイクル されます。

ハウスメーカーはSDGsの流れもあり、廃材の再利用率を上げる取り組みを進めている会社も増えてきました。

まとめ:展示場のモデルハウスは“ほとんどが解体される”

【役目を終えたモデルハウスの行き先まとめ】

解体して撤去(最も多い)

移築して再利用(たまにある)

中古住宅として販売(条件が合えば)

展示場のモデルハウスは、一般的な住宅とは少し違う“見せるための家”なので、
ほとんどが展示終了後に解体され、別の新しいモデルへとバトンタッチしていきます。

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