神保史郎(じんぼ しろう)原作の漫画・「花の子ルンルン」のテレビアニメで、最終回はどうなるのでしょうか?
この記事では、「花の子ルンルン」の感動的な最終回を完全解説。七色の花を見つけたルンルンに待ち受けていた運命とは?セルジュの正体、トゲニシアの野望、そして2人が選んだ感動の結末まで、名作アニメのラストを詳しくご紹介します。

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目次
感動の最終回!ルンルンがフラワーヌ星で知った衝撃の真実
長い旅の末、ついに七色の花を手にしたルンルン。人型の姿を取り戻したキャトーとヌーボを伴い、運命のフラワーヌ星へと降り立ちます。
宮殿で国王と王妃に謁見したルンルンを待っていたのは、予想もしない告知でした。
「七色の花を見つけた者には、新国王の妃となる栄誉が与えられる」
突然の申し出に、ルンルンの心は大きく揺れ動きます。確かに七色の花を集めたのは自分。でも、妃になるなんて…。
ルンルンが王妃の座を拒絶した理由 – セルジュへの想い
「それはできません!」
ルンルンははっきりと国王に告げました。
旅の途中、いつも自分を助けてくれたセルジュ。彼と過ごした日々の中で、ルンルンの心には淡い恋心が芽生えていたのです。地球に残してきた祖父母への想いとともに、セルジュへの気持ちがルンルンを引き留めていました。
王妃の座よりも大切なもの――それを胸に、ルンルンは走り去ろうとします。
しかし、その時です。
「ルンルン、待って」
振り向いた先に立っていたのは、セルジュでした。そして国王の口から告げられた驚愕(きょうがく)の事実。
新しい国王とは、他でもないセルジュその人だったのです!
トゲニシアの野望は終わらない – 新たな戦いの予感
一部始終を見ていたトゲニシアは、唇を噛みしめていました。
長年狙い続けてきたフラワーヌ星の女王の座。しかし、ルンルンとセルジュの絆を目の当たりにして、彼女は悟ります。この戦いには勝てないと。
「フラワーヌ星は諦めるわ。でも…」
トゲニシアの野望は消えていませんでした。手下のヤボーキを従え、彼女が次に目指したのは地球。新たな野望を胸に、トゲニシアは地球へと向かうのでした。
セルジュの願いとルンルンの決意 – 戴冠式前夜の約束
夜の静けさの中、ルンルンはセルジュに本心を打ち明けました。
「やっぱり、地球に帰りたい…おじいちゃんとおばあちゃんが心配で」
セルジュは優しく微笑みます。彼はルンルンの気持ちを理解していました。無理に引き留めることはしません。
ただ、一つだけ。
「せめて、戴冠式(たいかんしき)には出てほしい。君がいなければ、この式は意味がないんだ」
セルジュの真摯(しんし)な言葉に、ルンルンは静かに頷(うなず)きました。
感動のラスト!ルンルンとセルジュが選んだ道
運命の戴冠式(たいかんしき)当日――
七色の花が輝く祭壇の前で、国王が荘厳(そうごん)に王冠を掲げます。
しかし、その王冠が置かれたのは、セルジュの頭ではありませんでした。王冠を受けたのは、セルジュの弟。
国王は全てを理解していたのです。ルンルンの想いを。そして、セルジュの本当の願いを。
「2人とも、地球で幸せになりなさい」
国王の祝福の言葉とともに、ルンルンとセルジュは地球への帰路につきます。
キャトー、ヌーボ、そしてフラワーヌ星の仲間たちに見送られながら――。
2人を待っているのは、愛する祖父母のいる懐かしい地球。そして、これから始まる新しい人生。
「花の子ルンルン」のテレビ放送
1979年2月9日 - 1980年2月8日(全50回)