おならを我慢すると、逆流して口から出るという話がありますが、これは本当なのでしょうか?
結論を先に書けば、「我慢したおならの成分が最終的に口から出る」という意味では正しいといえます。
目次
おならの成分は?
まず、おならは主に以下の成分からできています。
1.窒素(ちっそ)
2.酸素
3.二酸化炭素
4.水素
5.メタン
6.硫化水素(りゅうかすいそ:臭いの原因となる成分)
そもそもおならとは何?
腸内で発生したガスの1割が肛門から出たもの。
通常、腸内で発生したガスの9割は、腸管(ちょうかん)から血液に吸収されます。
このガスは、血流にのって肝臓(かんぞう)に行き無臭化(むしゅうか)された後、肺から呼気(こき)として排出されます。
そして、残りの1割が肛門(こうもん)から出たものが、おならです。
おならを我慢するとどうなる?
おならを我慢すると、以下のようなことが起こります。
1.ガスの蓄積
腸内にガスが溜まり続け、お腹の張りや腹痛(ふくつう)を引き起こします。
2.血液への吸収
我慢したおならのガスは、通常よりも多く、腸管(ちょうかん)から血液に吸収されます。
3.呼気への混入
血液に吸収されたガスの多くは、肺に運ばれて、呼気(こき)として口や鼻から排出(はいしゅつ)されます。
4.肝臓の処理限界を超える
通常、肝臓(かんぞう)はガス成分(特に臭いの成分)を無臭化(むしゅうか)します。
が、ガスの量が多くなると、肝臓(かんぞう)の処理能力を超えてしまい、完全に無臭化(むしゅうか)できなくなります。
この、肝臓(かんぞう)で完全に処理できなかったガスは、呼気(こき)として出てくるため、これが口臭の原因になります。
つまり、おならを我慢すると、腸から血液に吸収されたガスが、肺を通じて、吐く息として出てしまうのです。
なので、「逆流する」という表現は厳密(げんみつ)には正確ではありませんが、「我慢したおならの成分が最終的に口から出る」という意味では正しいといえます。
おならを我慢することによる健康への影響は?
おならを過度に我慢することで起こりうる健康への影響には、以下のようなものがあります。
1.口臭の悪化
2,腹痛(ふくつう)や腹部不快感(ふくぶふかいかん)
3,腸内環境の悪化(便秘など)
4.肌荒れ(腸内環境の悪化による)
以上のことから、健康のためには、適切な場所でおならを出し、腸内ガスを溜(た)めすぎないようにすることが望ましいでしょう。
まとめ
通常、腸内で発生したガスの9割は、腸管(ちょうかん)から血液に吸収されて肝臓(かんぞう)で無臭化(むしゅうか)された後、肺から呼気(こき)として排出(はいしゅつ)されます。
しかし、大量のガスを我慢し続けると、肝臓(かんぞう)での処理能力を超えて臭い成分が残ったまま口から出てしまいます。
以上のことから、おならを我慢すると逆流して口から出るというのは、「我慢したおならの成分が最終的に口から出る」という意味では正しいといえます。
おわりに
今日は、おならを我慢すると逆流して口から出るというのは本当なのかという話を書いてみましたが、いかがでしたか?
おならといえばサツマイモ、サツマイモといえばおなら、ですね。
が実は、サツマイモを食べて出るおならは臭くないようです。エッ?(゚o゚) ソウナノ?
詳しくは、以下の記事をお読みください。