由来一覧

えっ? ネギとトロで作るから「ネギトロ」ではなかった? – ネギトロの語源

寿司屋で人気のネタのひとつである「ネギトロ」。この名前は、野菜の「ネギ」とマグロの「トロ」が材料であることからそのように呼ばれていると思いきや、実はそうではありませんでした。ネギトロの語源は、寿司職人がマグロを捌(さば)く際、マグロの中落ち(なかおち)を骨のまわりから削り取りますが、この作業を「ねぎ取る」といいます。そして「ネギトロ」というのは、この「ねぎ取る」が変化してできた言葉だったのです。

「四六時中」は、もともと「二六時中」だった? – 四六時中の語源

「四六時中(しろくじちゅう)」という言葉があります。これは、「一日中ずっと」「いつも」という意味で、2020年に大ヒットした人気アニメ・『鬼滅の刃(きめつのやいば)』にも登場します。が、実はこれ、もともと「二六時中(にろくじちゅう)」といわれていました。「二六時中」という言葉は、昼と夜をそれぞれ6つの時刻(とき)に分けて1日を表わしていた江戸時代の時刻制度に関係があります。つまり、昼と夜の刻が合わされば1日が12刻(2×6=12)となることから生まれたのが「二六時中」という言葉なのです。

歌舞伎界を「梨園」と呼ぶのは何故?

話は中国・唐の時代に遡(さかのぼ)ります。楊貴妃(ようきひ)とのロマンスでも有名は玄宗(げんそう)皇帝は、芸能活動に力を入れたことでも知られています。玄宗は、自ら音楽に興じるだけではなく、宮廷音楽を演奏する人々の子弟(してい)を庭園に集め、音楽や舞(まい)を習わせていました。 そして、この庭園に梨の木が植えてあったことから、彼らは「皇帝梨園(りえん)の弟子」と呼ばれたといいます。

「ボイコット」の由来となった陸軍大尉がいた? – ボイコットの語源

集団での拒否行動を意味する「ボイコット」。この言葉は、もともと人の名前に由来するといいます。それでは、その人物とは一体誰なのでしょうか?その人物とは、イギリス陸軍大尉(りくぐんたいい)チャールズ・カニンガム・ボイコットです。彼は退役後、アイルランドの領地支配者(土地管理人、代官)となりましたが、1880年の夏に年貢(ねんぐ)を値上げすると、小作人(こさくにん)たちは彼に怒り、町ぐるみで彼を断絶(だんぜつ)。レストランで食事も取れず、郵便物さえも届かない状況に陥った彼は、命からがらイングランドへ逃げ帰ったといいます。

「どっこいしょ」という掛け声は仏教由来の言葉だった?

「どっこいしょ」の語源には諸説ありますが、そのひとつが仏教用語の六根清浄に由来するというものです。六根清浄の「六根」とは、目、鼻、耳、舌、身、意(心)の6つを指す仏教用語で、六根清浄とは、この六根から生まれる欲望を断ち切り、心身(しんしん)を清めるという意味です。そして、この六根清浄が転じて「どっこいしょ」になったというわけです。

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