えっ? 国際宇宙ステーションでは「尿」を飲み物にしている?

国際宇宙ステーション(ISS)

国際宇宙ステーションでは、なんと、「尿」を飲み物にしているということをご存じですか?

国際宇宙ステーションでは「尿」を飲み物にしている!

国際宇宙ステーションは、地上から約400キロ上空に建設された、巨大な有人実験施設です。
1周約90分というスピードで、地球の周りをまわりながら、実験・研究・地球や天体の観測などを行なっています。

さて、この宇宙ステーションでは、宇宙飛行士のした「尿」は、「便」と分けて回収されます。
その後回収されて浄化装置に送られ、なんと、飲み水として”リサイクル”されます。

つまり、 国際宇宙ステーションでは、尿を飲み物にしているのです!

尿を飲み物にするために、どのような処理が行なわれている?

尿を飲み物にするために、どのような処理が行なわれている?

それでは、尿を飲み物にするために、具体的にはどのような処理が行なわれているのでしょうか?

まず、尿を加熱して水蒸気にし、これを再び水に戻します。
次に、この水をフィルターや高温酸化触媒反応(こうおんさんかしょくばいはんのう)を使って有機物を分解します。
そうしたら、イオン交換膜(イオンこうかんまく)を通してきれいな水にし、殺菌処理を行なって終了です。

ここで行なっている処理は、まさに、地上で行っている下水処理と上水処理を合わせたようなものです。

そのため、私たちがふだん地上で飲んでいる水と同様、安心して飲める水質になっています。

「普通の水と同じワンといわれてもなぁ、、、」うーん。
尿リサイクルの話を聞き、顔をしかめる犬

おわりに

「なあ。ステーションって、鉛筆や消しゴムなどのことだったワンか?」「それは、『ステーショナリー』」
犬のトンチンカン会話

今日は、国際宇宙ステーションでは「尿」を飲み物にしているという話を書いてみましたが、いかがでしたか?

宇宙においては、水はとても貴重な資源。
そのため、一滴たりとも、ムダにできないのです。

そうそう。宇宙ステーションといえば、以前宇宙飛行士が宇宙で初めて花を咲かせることに成功したことがニュースになりましたね。(^^)
詳しくは、以下の記事をお読みください。

宇宙飛行士・スコット・ケリー(Scott Kelly)が、宇宙で初めて花を咲かせるという、歴史的偉業(いぎょう)を成し遂げました。その花は今、国際宇宙ステーションで満開です。今回花を咲かせたのは「ヒャクニチソウ」というキク科の観賞植物です。ヒャクニチソウは、かなり環境変化に強いことで知られています。ヒャクニチソウの原産地はメキシコで、葉の単細胞の分離が簡単なため、実験生物として利用されることも多いそうです。
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