写真は、こちらからお借りしました。
多色の糸で、綾織りにした格子柄の織物、タータンチェック。
このタータン・チェックが、実は計算機だったということをご存じですか?
タータン・チェックは計算機だった
スコットランド布の代表的な柄がタータン・チェック。
スコットランドでは、旧家の家柄を示すという由緒ある模様で、今や世界的にポピュラーな柄となっています。
しかしながら、タータン・チェックの誕生は、家柄とはまったく関係ないところにありました。
タータンチェックは、大理石に刻んだ計算機の携帯版だった
西洋では、紀元前から大理石の板の表面に平行線を何本か刻み、その上に小石を並べて計算機として使っていました。
模様を使用して一の位、十の位、と筋を決め、そろばんのように使うのです。
その後、机の表面に線を入れて、計算テーブルとなります。
そして、それを持ち運べるように改良したのが、線を入れた計算布(チェッカー・クロス)だったのです。
このチェッカー・クロスが広く普及し、現在ではタータン・チェックと呼ばれるようになったのです。