IH調理器は誘導電流で加熱していた? – IH調理器の仕組みを探る

IH調理器

近年、火のない調理器として、IH加熱調理器やIHクッキングヒーターなど、IH方式の電気調理器が人気を集めています。

このIHヒーターは、どのような仕組みになっているのでしょうか?

IH調理器は、誘導電流で加熱していた

IHヒーターは、これまでの電気ヒーターと比較して、強い火力で調理することが可能で、熱などを電気的にコントロールすることができるので、安全性が高いというメリットがあります。

そして、IH調理器の特徴は、電磁誘導加熱(Induction Heating、インダクション ヒーティング)方式を利用して熱を発生させている点にあります。
「IH」というのは、この電磁誘導加熱の頭文字をとったものです。

IH調理器のメイン(核)となる部分は、コイルとインバーターを中心とする高周波電流発生装置です。
コイルに高周波の電気を流すと磁気(じき)が作られ、調理台の上に置いた鍋(なべ)やフライパンなどに吸収されます。
すると、この磁気が変動して電磁誘導(でんじゆうどう)が起こり、容器の底や側面の部分に誘導電流(過電流)が発生します。

そして、この電流から発生するジュール熱が容器全体を加熱するため、ほとんど熱が逃げません。
このような仕組みによって、IH調理器は、電気を使っていながら「強火」が実現できているのです。

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