ハチの巣房は何故六角形? – 六角形は最少の材料で最大の空間を作り出せる合理的な形

ハチの巣

ハチの巣を良く見てみると、きっちりと六角形の部屋(巣房)が並んでいます。
ハチの巣は、何故六角形なのでしょうか?
またハチは、一体どうしてそのような大工さんのようなことができるのでしょうか?

ハチの巣房は何故六角形をしている?

ハチの巣
写真は、こちらからお借りしました。

正確に言えば、ハチの巣房はすべて六角形というわけではありません。
六角形の巣房を作るのは、ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチなど、たくさんの仲間と社会生活を営むハチのみです。

これらのハチが、あたかもものさしで測ったように、同じ大きさの六角形を並べることができるのは、頭にある2本の触覚を、実際にものさしとして使っているからだといわれています。
巣作りの材料として使われているミツロウが、六角形になりやすい性質をもっているのもその一因です。

また、実はこの六角形という形にも大切な意味があります。
例えば円や八角形では、並べると隙間ができて無駄な部分ができますし、かといって三角形や四角形では、隙間なしに詰め込むことはできても、六角形と同じ面積を占めようとすれば、辺の長さの合計が六角形よりも長くなってしまいます。

六角形というのは、最少の材料で、最大の空間を作り出すことができる合理的な形というわけなのです。
そしてハチは、本能的にそのことを知っているのです。

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