イルカの皮膚には水中抵抗を減らす仕組みがあった? – イルカの高速遊泳の秘密

イルカ

その可愛らしい見た目と、人なつっこい性格から、世界中で愛されているイルカ。

イルカは、高い知能をもつことで良く知られていますが、海中を非常に高速で泳ぐことはあまり知られていません。

イルカの高速遊泳の秘密は、水中抵抗の少ない皮膚にあった

クジラ・イルカ類の中で、最も高速で遊泳(ゆうえい)することができるのはシャチで、時速65kmで泳ぐことができます。
2番目に速いのがマイルカで、時速55kmとされます。

しかしながら、一説には、イルカは時速100km以上で泳ぐことができるともいわれており、これは体長や筋肉量から考えると、驚くべき遊泳速度であるといえるでしょう。

イルカ2

そして、このイルカの高速遊泳の秘密はその皮膚にあり、体の表面に水の薄い膜を作って、摩擦抵抗を減らしているといわれています。

また、泳ぐときにできる水の乱流(らんりゅう)を打ち消す仕組みを皮膚の下に備えているともいわれています。
イルカの皮膚の下には海綿(かいめん)状の組織があり、水の乱流が皮膚に当たると、その下の組織がくぼんで乱流を解消させているというのです。

実際、このようなイルカの皮膚をまねてつくったゴムを、イルカの形をした模型にかぶせて行なった実験では、造波(ぞうは)抵抗を60%も低減させることができました。
また、このゴムを船底に貼りつけて行なった実験では、水の抵抗が27%も減ったといいます。

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