よく、テレビの刑事ドラマなどで、
「自首しろ。今なら罪が軽くなるぞ!」
などと、主人公の刑事が犯人を説得するシーンがあります。
が、このように、罪を犯して逃げ回っていた犯人が、自ら交番に赴(おもむ)けば、本当に罪は軽くなるのでしょうか?
「自首しろ。今なら罪が軽くなるぞ!」は本当?
これは、自首ではなく出頭(しゅっとう)です。
この場合、残念ながら情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)の余地は認められません。
既に犯人が割れている時点で、いまさらノコノコ出てきても、もう遅いといった感じでしょうか。
一方、犯人がまだ分からない時点で申し出れば、「自首」になります。
その場合、彼の良心が認められて、罪が軽くなることもありえます。
どちらも、申し出ることには変わりありませんが、法的には「自首」と「出頭」はまったく違うのです。
なので、もしあなたが何か過ちを犯してしまったとしたら、罪を悔い改めるのはできるだけ早いほうが良いということなのです。