飛行機の速度はどうやって計測している? – ピトー管を使う方法が有名

飛行機

海外旅行はもちろん、国内においても今や重要な移動手段のひとつとなっている飛行機。
自動車と違って、常に地面と接触して回転するタイヤをもたない飛行機の速度は、どうやって計測しているのでしょうか?

飛行機のスピードの計測は、ピトー管を使う方法が有名

飛行機のスピードを測(はか)る方法としては、ピトー管を使う方法が有名です。
ピトー管というのは二重の管で、内側の管は先端に、外側の管は側面に穴があいた構造になっています。
この管を風の流れに対して平行に置くと、管の先端では風がせき止められて速度がゼロになり、全圧がかかります。
一方、管の側面では空気が乱れずに流れるので、側面の穴には風の影響を受けない静圧がかかります。

そこで、ピトー管では、全圧と側圧の差を利用して、風の速度を測定します。
風の速さが増すほど、前面の全圧と側面の静圧との差が開くので、その差を計測することで風の速さを検知(けんち)できるのです。

このピトー管を飛行機の先端に取り付ければ、向かい風の速さが飛行機の速さになるので、風の速さを測るのと同じ原理で飛行機の速度が測れるのです。

ボーイング737-400に取り付けられたピトー管
ボーイング737-400の ピトー管
写真は、こちらからお借りしました。

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