物の大きさを変えてしまう「だまし絵」のしくみとは?

人はふだん、目や耳を使って、身の回りの状況を知覚しています。

しかしながら、それをいちいち「今、テレビに映っている女性を見ている」「友人の声を聴いている」などと、意識しながら行なっている人はいません。

目や耳から入った情報は、即座に脳に送られて、無意識のうちに脳の情報処理機能によって、「これは人気女優の顔」「これは友達の声」といった具合に、瞬時に知覚される仕組みになっています。

ところが、ときには目や耳が、情報を正しく捕らえられなくなるときがあります。
たとえば、「だまし絵」を見たときもそうです。

1枚の紙に、こんな絵が書かれているとします。
どこまでも続く長い廊下があり、その中に、距離を置いて、3人の男性が立っています。
その廊下は、遠近感を出すために、床、壁、天井すべてに升目(ますめ)が描かれていて、碁盤目(ごばんめ)状になっています。
絵の中の人は、実はすべて同じ大きさに描かれています。
ところが、この絵を見ていると、「後ろの男性ほど背丈が大きい」と感じてしまうのです。

だまし絵 廊下
写真は、こちらからお借りしました。

何故、このようなことが起きるのでしょうか?
ふつうであれば、3人の人の大きさを見間違うなどということはないはずです。

これは、人間の脳が、目から見た情報に、これまでに「実体験」から得たいろいろな情報をミックスして処理をするためです。
そのため、実際に見た物がゆがんでしまうのです。

私たちの普段の日常生活において、廊下が先細りになっているというのは、かなりの遠方を見ているときでしょう。
すると、人の背丈であれば、もちろん手前に立っている人の方が大きく、遠くなるに従って小さく見えるものです。

ところが、だまし絵では、これらの3人が同じ大きさで描かれているため、「後ろの方の人ほど、なんだか大きく見えるな」と思ってしまうのです。

 

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