水星には、「大量の水」が眠っている?

太陽と その仲間たち

私たちの太陽系において、太陽にもっとも近い軌道(きどう)を回っている水星。
この惑星が「水星」と名づけられたのは、水があるからではありません。
水星は、英語では「マーキュリー」と呼ばれますが、この呼び名も水とは関係がありません。

水星は、古代ギリシアでは「ヘルメス」あるいは「アポロン」と呼ばれていました。
どちらも、神話に登場する神様の名前です。
古代ローマでは、ヘルメスを「メルクリウス」という神の名前で呼んでいました。
これが、英語のマーキュリーの語源です。

「水星」というのは、東洋でつけられた名前ですが、水でできた星という意味はまったくありません。
実際、これまでに水星で液体の水は見つかっていません。

水星は、太陽が当たっている場所では、400度以上もの高温になります。
これでは、もしも水があったとしても、たちまち蒸発してしまうことでしょう。

逆に、太陽が当たっていない場所では、マイナス170度以下の低温となります。
このような環境では、液体の水が存在するとはとても考えられません。

ところが、水星探査機(たんさき)メッセンジャーの調査によって、水星の両極のクレーターには、1年中影となっている部分があり、その地下(地中)に大量の水素が存在することが分かりました。

水素が酸素と結びつくと水になることは、理科の授業で習ったことでしょう。
水星で見つかった水素の濃度(のうど)は、氷がもつ水素の濃度と同じであることから、”水星の地下には氷状の水が大量に眠っている”と考えられるのです。

が、ここでひとつ疑問がわきます。
その水は、一体どこから来たのでしょうか?
もともと水星にあったものなのでしょうか、それとも、外部からもたらされたものなのでしょうか?

これについては、おそらく、これまで水星に衝突した隕石(いんせき)や彗星(すいせい)などに含まれていた水分が捕えられたと考えられています。

それでは、たとえ氷の状態であったとしても、水があるならば、生命がいる可能性はあるのでしょうか?

この問いに関しては、残念ながら、今のところ生命の存在する可能性はないと考えられています。
生命が存在するには、彗星の環境は過酷(かこく)すぎるためです。

 

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