大阪と京都だけに「府」がつくのは何故? かつて日本には10か所の「府」が存在していた

京都 花見小路
京都 花見小路

大阪府と京都府。この2つだけは「県」ではなく「府」がついています。
これは一体、何故なのでしょうか?

大阪と京都だけに「府」がつくのは何故?

現在、「府」が使われているのは、大阪府と京都府だけですが、1868年(明治元年)には、10ヶ所の「府」が存在しました。
そもそも、この「府」には、一体どのような意味があるのでしょうか?

「府」というのは、軍事・政治の拠点(きょてん)や大都市を意味する言葉です。
明治政府が、幕府直轄地(ちょっかつ)地の中でも重要な拠点を「府」とし、直接管理したことがその始まりでした。

ただ、翌年には、

「京都、東京、大阪以外は府と呼ばない」

という内容の太政官(だじょうかん)布告を発令。
さらに東京府は、太平洋戦争中に、東京市と統合して東京都となりました。

そして戦後は、地方自治体の施行で、「府」の立場は「都」「道」「県」と対等となり、京都と大阪はその名称だけが引き継がれることになったのです。

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