「ツバキ」は、何故不吉な花なのか?

ツバキという花は、時季が変わると、花びらが散らずに丸ごと花がポトリと落ちます。このさまが、首が落ちるようで不吉だという言い伝えがあります。

ツバキの花

写真は、こちらからお借りしました。

夏目漱石の「草枕(くさまくら)」には、以下のような落ち椿の描写があります。

「見ていると、ぽたりと赤い奴が水の上に落ちた。(中略)あの花はけっして散らない。崩れるよりも、かたまった儘枝を離れる。枝を離れるときには一度に離れるから、未練のない様に見えるが、落ちてもかたまって居る所は、何となく毒々しい。(中略)、又一つ大きいのが血を塗った、人塊の様に落ちる」

このようなツバキのイメージができたのには、武家社会であった江戸時代に、切腹への連想が働いたためと言われています。が、一説によると、これには裏があるのです。

それは、江戸時代にツバキのブームが起きて、非常に高価な金額でこの花を買い求めるような風潮にまでなったとき、それを憂(うれ)えた幕府が、意識的に不吉な花という評判を立てたというものです。

 

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