「スルメ」が「アタリメ」と呼ばれるのは何故?

スルメ アタリメ

「スルメ」とは、イカを開いて、取り出した内臓を干したものです。
居酒屋などでは、これを「アタリメ」と呼ぶこともありますが、これは何故なのでしょうか?

「スルメ」の語源は、江戸時代のギャンブラーにあった

「スルメ」の起源は、江戸時代にあります。
当時のギャンブラーが、「スルメ(擦る目)」では使い果たしてしまいそうなイメージがあるため縁起が悪いと、シャレで「アタリメ(当たり目)」と呼んだのが最初といわれます。

また、このスルメが新年や婚礼といっためでたい席に縁起物(えんぎもの)として出されるときには、長寿を祝う「寿」と、嫁(とつ)ぎ先に末永く留(とど)まる意を込めた、「留女」という漢字を使い、「寿留女」と表記されます。

スルメは、「忌み言葉」のひとつ

このスルメのような言葉は、「忌み言葉(いみことば)」と呼ばれます。

「忌み言葉」というのは、小学館の日本大百科全書によれば、

「災いの降りかかるのを恐れて口にしないことば。また、その避けていわないことばのかわりとして用いることば」

となっています。

忌み言葉には、他にも四(死を連想させる)、滑る(すべる)、梨(なし)などがあります。

また、『重ね言葉』も忌み言葉とされています。
重ね言葉というのは、「再三(さいさん)」「次々」「益々(ますます)」など、文字通り重ねられた言葉・繰り返される言葉です。

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